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歴史的文献探索@
『秘密結社』
明治33年(1900年)3月@
フランス哲学博士 フランソワ・リギョール著
(1922年7月26日没)@@
#その13 秘密結社の本源(無神論,火 = 生殖 = 天性自然 = 肉欲祭,そして革命と破壊)@
【要約】
・秘密結社は無神論,しかし,入党志願者には口が裂けても言えない。
むしろ,キリストを褒め讃え,その教えの真髄を知っているように振る舞い,その上で,『真理』,『道義』,『道徳』,『悟道』等の耳障りの良い言葉を反復して,人道的に高い意識を持った団体だと入党志願者に信じ込ませて騙す。@
・秘密結社の中核は火を神として拝む,いわば拝火教の思想である。火とは生命の本源,生殖,つまり セックスのことである。天性自然の禽獣的自由を絶対視するのはそのためである。@
・党員のセックスについての対談内容や,言論,儀式は,余りにも醜悪・猥雑,品性下劣,余りにも露骨であって,記述に堪えない。仮にこれを本書に記述したとしても,読者はにわかに信じないと思われるくらい,常軌を逸脱している。
結局,この具体的な説明は,これを完璧に論じた原書に依ってもらうしかない。それは,ベノア氏の著「フリーメーソン」第一巻の後半部分である。
読者は「ああ,秘密結社とはこんなに酷いものなのか!」とびっくりするであろう。@
・フランス革命時,自国内の総ての放蕩児,無頼漢,酒色家及び遊女淫婦,あばずれ女等を殿堂に参集させて,肉欲祭を開いた。
フランス国の良民が天の神を祭る殿堂に参集して,「花街の逸品」とされる美人の遊女を神として祭り,その前に跪き,これに焼香し,終には,えもいわれぬ醜態の宴を開き,我々が想起するのでさえ恥ずかしい風紀を乱す汚行をしては,人生を祭り,否,人生を汚しても平然として全く恥じるところを知らない。@
そして如何なる名称で,この遊女を祭ったかというと,なんと 秘密結社の輝く星章に示されるのと同一の名称,『理性の神』と名付けて祭ったのである。
『理性の神』とは,秘密結社が「宗教上の神」に取って代わろうとする概念である。@
・秘密結社にとって,火は赤色で示される。
そして赤の一字は,久しい以前から、奥結社のフリーメーソン党員(堂に入ることの許された上級階層の者 )及びすべての革命者を示すために通用されてきたものである。
というのも,火 ないし赤色を以て彰表されるものは,生命を生み出す要素であるだけでなく,実際に破壊を実行する上での最も恐るべき動機にもなるのだ( 後の章では,共産主義革命も秘密結社と関係がある旨述べている。)。@@
末尾引用倉山満動画(チャンネルくらら)
https://www.youtube.com/watch?v=Bbl6m5Y7LRY