EM菌で堀川を浄化EMとは、農地や水環境の改善に威力を発揮する光合成細菌や、発酵型の乳酸菌、酵母など、自然界にいる人にも環境にもやさしい善玉菌の集合体です。これらの善玉菌を絶妙な比率でブレンドし、相乗効果を生み出したのがEMという共生関係です。1982年に比嘉照夫琉球大学名誉教授によって開発され、現在では、農業、畜産、河川浄化、健康など様々な分野において世界100カ国以上で使われています。
微生物多様性に貢献するEM
土も水も、そこに住む微生物の多様性やバランスによって健康な土や綺麗な水が保たれています。例えば、連作障害などで土壌の微生物のバランスが崩れると、土地はやせて、作物が良く育たなくなりますが、微生物を活性化すれば、土壌が改良されます。そして土が良いと、植物も健康になり、病気や虫の被害に強くなります。
また、汚染された川では、悪化した環境では生きていけない生物が死に絶え、生態系が貧弱になります。逆に川の微生物の多様性が豊かになれば、自然の自己浄化能力が高まり、きれいな水が戻ってくるのです。このようにEM技術が様々な本題を解決できるのは、EM技術が在来の微生物のバランスを改善することによって改善生態系の「自己浄化」の働きを強めるからなのです。
Enhance Diversity of Microorganisms Enhance Diversity of Microorganisms
健康と環境の鍵を握る有用微生物
近年ではこの様に単一微生物の働きではなく、微生物の集合体であるマイクロバイオームに多くの研究者が注目しており、様々な研究結果が発表されています。マイクロバイオームの状態が良いと農業で作物の健全な成長を助け、河川では環境浄化力を保つ助けになることが明らかになってきました。
また、マイクロバイオーム研究から人体には1,000兆個もの微生物が棲みつき、それらの微生物が人間の健康を左右していることが明らかになってきました。そして微生物の多くは腸内に棲み、身体だけでなく心や精神の状態にも影響を与えていることも証明されてきました。
新・地球を救う大変革 単行本 – 2012/8/22
比嘉照夫 (著) 出版社: サンマーク出版 (2012/8/22)