【政経調査会】イラン革命防衛隊最高実力者殺害事件抗議行動5令和2年1月8日 東京都港区 米国大使館前
抗議文 (原文は縦書き)
一月二日、イラクのバグダッド国際空港付近において到着した直後のイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官他が米国のドローン無人戦闘機による攻撃で殺害された。
同司令官が米国への攻撃を仕掛ける脅威であるとの理由であるが詭弁に過ぎない。米国の所業は明確なる犯罪行為である。米国の法学者にしても国際法を逸脱した行為と指摘している。イラク政府は主権侵害を抗議している。
トランプ大統領の声明によれば戦争を止めさせるための攻撃である、との事であるが受け入れられない。
75年前、広島と長崎に原子爆弾を投下し非戦闘員数十万人の命を奪った所業に対しても米国は国民の命を救うためであったと原爆投下を正当化し、そのスタンスは未だに変わっていない。
その延長線上に今回の殺害行為がある。
我々は殊更にイランの現体制を支持するものではない。
イスラム原理主義を堅持しシーア派の戒律を重視する宗教政治を国是とする体制は我々日本人とは相容れないものであり同調はできない。
だからと言ってイランの政治体制を殊更に批判するものではない。内政不干渉の原則は貫くべきものである。
今回の米国による攻撃はアラブ。西南アジア地域における米国の覇権拡大を狙った邪な野望があからさまに露呈したものであり看過すべきものではない。
1991年の所謂湾岸戦争、2001年のアフガン戦争、2003年のイラク戦争と血に餓えた野獣の化身である米国は第三世界の国々を土足で踏み荒らし殺戮を繰り返してきた。
自らを絶対的正義の実践者と位置づけ、その偏狭なる正義を遂行する為には如何なる殺戮・破壊・背信行為も許されると思ってきた。
価値観の異なる者を許容する事を許さず、米国式白人社会の作法を強制し、世界を一つに纏めようとしてきた。
湾岸戦争を機に先代のジョージブッシュが発したニューワールドオーダー(世界新秩序)と言うやつである。
飢餓と貧困、戦乱と殺戮、専制と隷従によって苦難の道を歩みながらも経済的発展と民主的政治体制に移行しようと悶え苦しむ第三世界の人々の暮らしに対し米国は真摯に眼を向けたことがあるのか。
米国は自らの価値観に沿わぬものを徹底して暴力で潰してきた。
一方で2018年10月、トルコで殺害されたサウジアラビア人ジャーナリストの事件では首謀者と目されるサウジアラビアのムハンマド皇太子に対してはなんら批難すらしていない。
また、拍手の仕方が投げ槍に見て取れると側近の叔父を無残に処刑し、マレーシアにおいて兄の金正男を暗殺した北朝鮮の殺人鬼に対しては友好的態度を取るなど、トランプ大統領の姿勢は一貫性を欠いている。
3年前の大統領選挙ではポピュリズムの勝利と謳われたが、我々はこれを一貫して否定してきた。単なるオポチュニズム(ご都合主義)の勝利なのである。
時節にあわせ敵を見つけ、または作り出して叩くことで政権の人気を高め、軍需産業に活況をもたらす。
このアメリカ的価値観を許さないのである。
イラン司令官殺害の殺人を認めないぞ
自らを安全圏に置いての無人ドローン攻撃
恥を知れ
アメリカは侵略に次ぐ侵略の歴史を反省せよ
アメリカのご都合主義世界侵略を許さない
首相の靖国神社参拝に口出しするな
令和二年年一月八日
ドナルドJトランプ アメリカ合衆国大統領
ジョセフM ヤング 同国臨時駐日代理大使
政経調査会 代表 槇泰智
日本国民有志一同