歌劇「セロ弾きのゴーシュ」https://ameblo.jp/classicaircheck/entry-12055250522.html「クラシック音楽・ライヴエアチェック日誌」より【小泉ひろし/東京フィル 清水脩/セロ弾きのゴーシュ】クラシックの迷宮、NHKのアーカイヴスから、57年に作曲され、77年に放送用にスタジオ収録された、清水脩の歌劇「セロ弾きのゴーシュ」が放送される。今日、オペラが放送用にセッション収録されることはまずなく、日本のクラシックも、40年前より大きく衰退しているのを知る。清水は日本のオペラ史に欠かせない作曲家ではあるが、FMライヴで作品を聴くのは初めてで、宮沢賢治の原作によるオペラ、二期会の第1回卒業用に作曲され、今回は20年後の再演、日本のオペラはなかなか演奏されないが、これは内容的にも面白く、解説の片山杜秀によると、プロコフィエフの影響もあり、ユニークなもので、これは演奏のレベルは今より劣るものの、日本の戦後クラシックの勃興期の作品を、丁寧に表現するものに強い感銘を受けた。(2015年07月27日)