空が微笑うから 世の起源koyaMap「地球進化論」 小山量2012年5月23歳心臓マヒで昇天した小山量の遺作。死の間際まで8月公演を夢見て描き続けた台本世の起源「地球進化論」。遺言のように演出を託された演劇仲間が同年9月に舞台実現。命がけのメッセージ作品をKoyaMapとして公演。小山量は「役者楽しむを観る楽しみ、打ち上げて酒楽しむ」ために台本を書き続けた。作品は「しゃもじが動いた」「現場」「毒と有吉と宴」に続くものだが、本作は特に闘病を乗り越えるための手法が感じられる。死への恐怖や副作用の苦しみを笑いに置き換える前向きさがうかがえる。劇は笑いとペーソスに満ちた伝言喜怒哀楽劇である。生前は、自分と同じような脳の発作を抑える薬漬けの中、苦しみを癒しに換え名曲を作り続けているアーティスト堂本剛くんの生き方に励まされ、力を貰っていた。「空がなくから」はBz「Ocean」とともにお気に入りに登録されていたが、本人は「空が笑うからこんな喜劇」にしてメッセージ作品を遺したかったようだ。(字幕は聞き取りにくいセリフのみ添付)