国の消極的な遺骨収集無責任な軍トップ官僚達は、赤紙一枚で大切な人達の命を、お粗末な軍事作戦で無駄死にさせていった。百万近くの将兵が飢え死に・でたらめな白兵突撃(狂気の集団自殺攻撃)で虫けらの様に死なせていった。そして、戦前の戦争を遂行してきた軍・一般トップ官僚達は、朝鮮戦争勃発を契機に、戦犯として追及されていた輩達まで、平気な顔をして自衛隊結成に参加したり、各省庁のトップの座に戻り、歴史を自分達の都合の良い方向に改ざんし、マスコミを使って、デマ・プロパガンダを広げ、とうとう、田母神氏のような、100%歴史を勘違いしている軍官僚を新たに生み出す事に成功した。だから、こんな輩達がリードしてきた日本政府が、戦死者の遺骨収集に力を入れないのは当たり前であり、これは、国家として究極な無責任の姿である。今でも、115万以上の遺骨が異国の地で放置されている。 彼らは、常に、自分達の責任逃れだけに力を注ぎ、日本国民があの大敗北・国家存亡の危機に陥った記憶を消し去ろうとしただけの事である。これが、日本トップ官僚達の最大の特徴である。戦後、シベリアで強制労働させられて、病死した十万近くに及ぶ人達の遺骨がシベリアでまだ放置されている事や、その労働に対する補償も民主党が与党になって始めてなされたが、国としてあまりにも無責任で遅すぎた。 この編では、カンバラタダノリさんは、わずか4歳の時、父親を兵隊にとられた。彼の父親は、戦後、ソ連で、ポツダム宣言に違反する強制労働で、栄養失調により病死した。その知らせが届いたのは、敗戦後5年たった時だった。彼の父親との唯一の記憶は、父が出征するとき、金平糖を優しく彼に手渡してくれたことだけである。