映像の世紀 #11 ENDJAPAN
世界が見た明治・大正・昭和
20世紀は、日本が国際社会の一員としての地位を確立していった世紀である。日露戦争をきっかけに、日本は世界の表舞台に登場した。日本の勝利は、欧米列強の植民地となっていたアジアに衝撃を与え、民族的自覚を高めるきっかけとなった。しかし、日本はその後の韓国併合、シベリア出兵、満州国建国などで国際的に孤立し、日中戦争を経て、太平洋戦争へと突き進む。敗戦後の日本は冷戦の構造に組み込まれつつ、復興への道を歩んでいく。
日本の歩みは、世界にいかに伝えられ、日本社会はどう観察されていたのか。海外のカメラマンが記録した明治末期から昭和20年代末までの日本の映像と、外国人が記した活字記録を軸にしながら、世界が見つめた「JAPAN」を描く。