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硫黄島で託された写真 聡明で、軍最高機密に精通していた栗林中将付きの通信兵の坂本泰三氏は、日本の敗戦を確信していて、これ以上戦闘続行は無意味だと考えていた。だから、狂信的な万歳突撃は、無意味なものと思っていた。そして、彼は米軍の次のターゲットは沖縄だと断言していた。そして、捕虜などを蔑み、その家族まで博大する野蛮な日本の現状を知っていた彼は、大切な家族の写真を、尋問の過程で信頼しあえた米軍兵士に託した。戦後、その息子さんによって、その写真が家族に届けられた。