STORY
第2次世界大戦が間近に迫った1938年。ムッソリーニ政権下のローマにドイツの権力者ヒトラーがやって来るという記念すべき日、国を挙げての歓迎式典が行われた。アントニエッタ(ソフィア・ローレン)は式典へ出掛ける夫と6人の子供を送り出し、ひとりアパートに残る。山ほどある家事に追われる彼女は、カゴから逃げ出したペットの九官鳥を追って、向かいの部屋を訪れるはめに。そこには、彼女と同様、ひとり部屋にこもっていたガブリエレ(マルチェロ・マストロヤンニ)という独身の中年男がいた。互いに身の上話をして次第に打ちとけた2人は…。