チリ地震津波の記録1960年5月23日午前4時すぎ(日本時間),チリ南部でマグニチュード9.5という観測史上最大の超巨大地震が発生しました。
これによって生じた大きな津波は平均時速750kmという高速で太平洋を横断し,22時間半後の午前3時ごろに太平洋の真向かいにある日本列島の沿岸に達しました。
このように非常に遠方で生じた津波が伝播してきた場合,これを遠地津波と呼んでいます。
遠地津波は,強い震動が感じられない,到達までに長い余裕時間がある,波動の周期が長い,長時間継続するなどの特色があり,近海で起こる近地津波と区別されます。