5隻の特殊小型潜航艇の真珠湾攻撃での戦果の科学的検証この真珠湾攻撃に投入された当時の最新兵器・特殊小型潜航艇は甲標的と呼ばれ、これまでその戦果に疑問が寄せられていた。しかし、今回、アメリカの科学者達が日本の潜航艇の関係者の協力も得て、本格的な科学捜査を行ない、かなり、信頼度の高い結果を得た。五隻中四隻は全く戦果をあげていないが、五隻目は確実に真珠湾内部に侵攻し、魚雷を放っている。どの戦艦に命中し、破壊したかまでの情報取得に成功したようである。ただ、あまりにも長い時間が経ち、水中を航行する魚雷の目撃者の証言と科学的検証に結論が必ずしも一致したわけではないが、五隻目の潜航艇は戦果を収めたことは明確になった。関係者の熱い真実を探求する誠実な心に感動した。歴史は、偏見をのけて、冷静に科学的に検証しないと、次世代の更なる幸せにつながる結果は出ない。このビデオはその事の大切さを伝えている。 以下は、甲標的(こうひょうてき)の説明である。 これは日本海軍において最初に開発された特殊潜航艇である。兵装として魚雷2本を艦首に装備し、電池によって行動する小型の潜航艇である。後に発電用のディーゼルエンジンを装備した。当初は洋上襲撃を企図して設計されたが、後に潜水艦の甲板に搭載し、水中から発進して港湾・泊地内部に侵入し敵艦船を攻撃するよう戦術が転換された。初陣は1941年(昭和16年)12月8日の真珠湾攻撃である。