1995年黒潮祈りの巡礼・サバニ・ピース・コネクション1995年、終戦・被爆50年に平和を祈念して、サバニ(丸木船)を漕ぎだし、日本最西端の島・与那国から、25の島々に寄港し、64通の平和のメッセージを広島・長崎に届けた。 この三都市を平和的にリンクさせたいという昌吉の強い想いに賛同し、海の経験の全くない全国の有志が集まり巡礼の旅がはじまった。 荒波を乗り越え、全身全霊で島に漕ぎ着き、迎えてくれた人々の屈託のない笑顔を見たときに、漕ぎ手たちは「平和とは人が創りあげるものではない。平和はそこにあるものだ」と感じたという。 迎え入れてくれる人々の笑顔に触れ、漕ぎ手たちは何よりもまずエイサーを踊った。島人たちはその島に伝わる芸能で出迎えてくれた。そこには、言葉を越えた心の交流があった。沖縄は、武器を持たず、奴隷を買わず、また売らなかったという歴史を持つ民族である。その沖縄の人々の心にある平和が、全世界の人々の心と触れあえたら……。 5月19日与那国島を出航した小さなサバニは、たくさんの平和の想いを小さなサバニに載せて持ち運んだ勇士たちとともに、8月6日広島、そして8月9日長崎へと到達した。