M982エクスカリバー砲弾は最大射程57キロ、誤差2mの命中率! KM982エクスカリバー砲弾は最大射程57キロ、誤差2mの命中率 ~半年前のウクライナ軍が勝っていた頃の動画
「米軍は今、ウハウハでしょうね」
そう語るのは、アフガニスタンでアメリカ陸軍82空挺師団兵士として実戦を経験し、後にS2情報担当将校として活躍した飯柴智亮(いいしば・ともあき)氏だ。それはどういう意味なのか?
「アメリカがウクライナへ供与した兵器がロシアとの戦争で使われており、それによって兵器の実戦データが蓄積されています。軍隊にとって実戦データほど貴重なものはありません。
例えば、アメリカは155mmM777榴弾砲90門をウクライナに供与しました。1門約2億5000万円しますが、1発600万円するM982エクスカリバー砲弾を使用した実戦データがとても重要なのです。砲弾の単価が高いため実射する機会が滅多に無く、さらにアメリカ国内では射程50キロ以上で撃てる射場は少ないですから」
米国製155mmM777榴弾砲から発射される砲弾がこの戦争の行方を決めるのか?(写真/米国陸軍)
M982エクスカリバー砲弾は最大射程57キロ、誤差2mの命中率だ。
「この砲弾は今までの撃ちっ放しの砲弾と異なり、小型翼を複数装備して滑空し、GPS誘導で正確に着弾します
(話題)ウクライナ 新総司令官が軍の改革に向けた決意示すウクライナ東部ドネツク州のアウディーイウカ周辺では、占領地域の拡大をねらって包囲を試みるロシア軍の攻撃が続いています。
ウクライナ軍参謀本部は7日、ロシアの攻撃ヘリコプターを撃墜したと発表するなど、防衛を続ける姿勢を強調していますが、バラバシュ市長は9日、地元メディアに対し、「状況は非常に厳しい。付近に入ってくる敵を撃退しているが、敵の戦力は何倍もの規模だ」と、切迫した状況を訴えています。
アウディーイウカをめぐりイギリス国防省は8日、ロシアの優先目標だとした上で「ロシアの誘導兵器による空爆はこの2週間で1日あたり30回から50回に増加した」と指摘し、今後数週間にわたり圧力をかけ続けるという見通しを示しています。
こうした中、新たに就任したウクライナ軍のシルスキー総司令官は9日、自身のSNSを更新し、軍の重要な課題として前線のニーズを踏まえた部隊の行動計画作りや迅速で合理的な補給などを挙げました。
その上で「戦闘の手段や方法を変え、改善し続けてこそ成果をあげられる」として、軍の改革に向けた決意を示しました。
またシルスキー総司令官は9日、ウメロフ国防相とも会談し、前線部隊の交代体制や、新たに創設する無人機などに特化した部門について議論したということで、今後、こう着する戦況の打開につなげられるかが注目されます。