生き物地球大紀行 第4章不屈の精神と上品さを持つ砂漠ゾウ。彼らはゾウの中で最も長い距離を移動する。その範囲は西アフリカの内陸国、マリ共和国の中心部から約480キロ圏内。サハラ砂漠の南端を移動し、絶対的に不足している、水とエサを求めて、乾ききった大地を移動し続けることが、彼らが生き残れる唯一の道である。ホホジロザメは、毎年、ハワイから北メキシコまで何千キロも泳いでいる。豊富なエサ場であるメキシコのグアダルペの沖合、約250キロにたどり着くためだ。そこにはマンボウ、イルカ、クジラ、オットセイ、ゾウアザラシなどの海洋生物たちが満ち溢れている。ホホジロザメがオットセイを襲う様子を間近でとらえ、海上と海中から、その詳細が分かる珍しい映像も紹介する。ミシシッピー・バレーは言わば鳥たちのハイウェイだ。ハゲワシ、ハヤブサ、カモ、ツグミ、ガン、ペリカンたちが、メキシコ湾とカナダあるいは北極圏の間にある、この鳥たちの交差点にエサを求めて集まってくる。さらに、光合成のため日の光を求めて浮遊するパラオのとても美しいタコクラゲの映像も紹介する。