【視点・論点】国連の方からやって来る詐欺師や工作員テレビ朝日乗っ取り事件
1996年6月20日、それは突然であった。孫正義がルパート・マードック(メディア王)と合弁会社を設立し、旺文社メディア(旺文社保有のテレビ朝日株を管理するだけの会社)を買収すると発表したのである。
この乗っ取り騒動は大問題となる。放送局には外国人株主の20%規制条項があり、孫とマードックが取得した株式は発行済株式総数の21.4%にものぼった(合弁企業なので問題はないとしていたが)。
最終的にはこの株式は、フジテレビの日枝会長らの仲介で朝日新聞社が全て買い取ることで決着した。
・・・ところが、これでは終わらなかった。テレビ朝日の新経営陣はアニメや特撮などの「子供向け」番組を快く思わず、打ち切りを強行しようとしたのである。その犠牲となった代表的作品が「機動新世紀ガンダムX」である。放送枠を奪われ早朝に島流しになり、ついには打ち切られるに至ったのである。
ただこの試みはそう長くは続かず、現在でもアニメや特撮は普通に放送されている。