0404ハーバード大学 白熱教室第4回 part 4 マイケル・サンデル第4回 「この土地は誰のもの?」 Lecture 7 土地略奪に正義はあるか 哲学者、ジョン・ロックは、個人はある一定の権利を持っており、その権利は非常に根源的なものであるため、いかなる政府も取り上げることができないと信じている。生命、自由、そして財産に対するこれらの権利は、人間としての私たちに、政府や法律が作られる前の「自然状態」の中で与えられた。ロックによれば、私たちの自然権は理性によって分かる自然法が支配しており、私たちは自然権を放棄することも、人から取り上げることもできない。サンデル教授は、次の問題を提起して授業を締めくくる。私たちが一旦社会に入り、法のシステムに同意すると、私たちの自然権はどうなるのか? Lecture 8 社会に入る「同意」 私たち皆が、不可分の生命権、自由権、財産権を持っているとしたら、どうして政府は、単なる多数派の代表によって可決された税法を実行することができるのか?それは人々の財産を同意なしに取り上げるのに等しいのではないか?ジョン・ロックの答えは、私たちは、社会の中で生きることを選択するときに、過半数により可決された税法に従うことに「暗黙の同意」を与えているという。したがって、課税に際し恣意的に誰かを選ぶのではなく、皆に適用される限り、課税は正当なものであり、個人の基本的な権利の侵害にはならない。