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栄養価が低いとおもわれる砂の表面の藻類を必死に食べて栄養を補給している。

オスのハクセンシオマネキはメスに対してはさみを振ってアピールする。5月中旬になるとこの行動が頻繁に見られるようになる。

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熊本県　荒尾干潟にて 2014年8月8日

ハクセンシオマネキのオスは大きなハサミ脚を振ってメスにアピールするというのが定説ですが、ハサミ脚の欠落したオスでもメスと交尾することに成功しました。 おそらく、巣穴の入り口で小刻みに脚をふるわせる行動などがきちんと行われれば、ハサミ脚の有無は交尾行動には直接関係はないのでないかとおもわれます。

地面とほとんど見分けがつかないハクセンシオマネキ。 この画面にいったい何個体が見えますか。 動画再生８秒後に、撮影者が少しだけ手を振ります。 それを機に、全個体がササッと動きます。 その時初めてたくさんの個体がいたことが理解できます。 まさに隠遁の術です。

ハクセンシオマネキのオスの食餌のようすです。 干潟の砂を口に運び、砂粒についている有機物をこさげてから すてます。 口に運ぶ砂粒の大きさがまちまちなので、食べかすもうまく まとまらず、不揃いです。 鼻の穴（？）から、液体を出しているのがわかります。 この役目はわかりません。

メスの食餌のようすです。 けっこう粗い砂もどんどん口に放り込んでいます。 粒の大きさがばらばらですから、口から食べかすを出す時 うまく球形にならず、いびつです。

満潮を迎え、ひとときのお休みタイムのため、ハクセンシオマネキは巣穴に引きこもります。 そのとき、巣穴にふたをして、巣穴の上部の空間に空気の部屋を確保する個体が多いようです。 たまたま撮影対象となった個体は、不器用だったのか撮影に緊張したのか、ふたに隙間がありました。 これでは空気が抜けますよね。 こんなドジな個体もいるんですね。

　ハクセンシオマネキは、潮が満ちてきたら自分の巣穴に泥でふたをして海水が入るのを防ぎます。 　ふたをしない個体もいます。 オスは、片方のハサミ脚が巨大なため、泥を運ぶのにじゃまになります。 　そのため、反対側の歩脚をうまくつかって泥を集めてだんご状にし、巣穴に入ると同時にこの泥で巣穴にふたをするのです。 　今回撮影したのは、たまたまふたをするのがへたな個体でした。 　ふたをしたと思ったら、隙間だらけで、笑えます。 　こんなドジな個体もいるんですね。