観測者の伝達 2019612水曜 独裁が正否を決定する意味安倍首相が12日イランを訪れます。 これからの世界の流れにおいて、米中の激突を含める二極分化からの対消滅とでも言える動きを通じての既存の体制の消耗と凋落は計画的に続けられますが、最終的に人類の新しい世界における恐らく最大の分岐ルートになるのが中東です。 地球に火薬庫は二つしかなく、今は極東に移っているそれが、再び中東に戻るという言い方でしょうか。 北朝鮮がイランに濃縮ウランを中国経由で販売していたことが露見し、その中に恐らく韓国も関与していただろうというのが明らかになる流れで、欧米世界、特に米国としてはこれら新しい悪の枢軸に対しての強い対抗措置を取る必然があります。 わたしはG20以降韓国に対しての、公言されない形での第二次制裁の流れに入ると捉えますが、一見韓国に対しての制裁措置に見えて、それを行われると中国に対しても強烈な制裁の動きになる幾つかの戦略物資のこれら悪の枢軸に対しての禁輸措置というものが発動する風に見えています。 そうしたこれからの近未来の流れを安倍首相は、いくら表の言論空間では米国のメッセンジャーはやらないと報道されていても、しかし必ずやるでしょう。 イラン訪問の前にジョン・ボルトン大統領補佐官が何故来ていたのか。 それらのレクチャーをしていたとしか判断できません。 というよりもイランのザリフ外相が急遽日本にやってきたのも、イラン内部の強硬派の目を逃れて第三国で米国の関係者で会う為にだと思えます。 米国もイランもこの時期に戦争、そしてその前段階の動きもしたくないのです。 国力が衰退するだけであり、それは米国にとっては中国の台頭を呼び込むし、イランにとっては湾岸アラブ諸国の隆盛につながるだけなのだから。 まあ、安倍首相も上手にやれればいいかなあとは思いますが、世の中エゴが強くなってますから難しいんでしょうね。