世界最高の暗号プロセッサSnakeCube2020年8月27日に記録を達成させた動画です。公開鍵暗号のプロセッサとしては世界最高です。
量子コンピュータの進歩により暗号解読のリスクが上昇していますが、
この暗号プロセッサが、従来暗号を延命させるので、世界中の人の役に立ちます。
どうして滞っているのか、皆で考えてもらえればと思います。
従来研究の恐らく10倍以上という画期的な性能。
暗号プロセッサSnakeCubeでRSA 2048bit(Private CRT)が1.74[ms]の記録を達成したことの記念動画。
SnakeCubeは高性能、高効率なRSA暗号プロセッサです(楕円暗号も演算できます)。次世代ICカード向けの重要な技術が、FPGAによる実機で動作したことを記録したもの。USBでプログラムをロードするとすぐにRSA暗号が計算され、ボタンを押すごとに1バイトつづ演算結果をLEDで表示します。2020年8月27日に実施、正しいRSAの演算結果であることが確認。最後にスイッチを入れて青のLEDを点滅させます。この点滅の速度でクロック周波数が測定できる仕組みになっています。Vivado 2020.1 でImplementationに成功していますが、LEDでも236MHzでの動作が確認できました。
FPGAボードはDIGILENTのArty
FPGAはXilinxのXC7A35TICSG324-1L
コスト重視のArtix-7です。スピードグレード -1なので一番遅いもの。
性能重視のサーバ向けなのでCRTを使った性能ですがICカードではCRTを使わないこともある。
日記に10倍の根拠を書いてます。
従来研究との違いを、わかりやすく書いた日記(1)
https://note.idletime.be/diary/202101.html#c0107
従来研究との違いを、わかりやすく書いた日記(2)
https://note.idletime.be/diary/202101.html#c0108
従来研究とは別の話になりますがXilinxのホワイトペーパ 「Zynq UltraScale+ MPSoC で暗号化処理を高速化」(WP512 (v1.0) 2019 年 5 月 21 日)の記録は12.846[ms]なので約7.4倍ですがSnakeCubeの半導体プロセスは2ランクも格下なので同じなら10倍以上。XilinxのホワイトペーパにCRTの有無は記載されていませんが、LinuxとFreeRTOSの性能差が2倍あるあたりを深読みすればCRT有と考えられます。
こちらは実測値なので信用できる値です。
暗号プロセッサSnakeCube
https://snakecube.idletime.tokyo/