低放射線被爆のリスクどのくらいの低線量の放射線によって、どのくらいのガン発生率があるのかについて、年間100mシーベルト程度までの科学的裏づけは得られていない。中村氏は放射線医学者の立場から、体の免疫防御機構による発ガンリスクの低下を説明する。武田氏は法律に基づき科学者の立場から、年間1mシーベルトを徹底すべきと主張する。
ICRPが2000年勧告で“LNT仮説”を否定していたというのは初耳だったので調べてみると、これは少々ニュアンスに違いがあるようで、委員長のロジャー・クラーク氏個人はLNT仮説は眉唾だと考えているが、放射線防護の便宜上、LNT仮説に依拠しておいたほうが色々都合がいいのでICRPとしては従来路線を堅持していく、というのが実態のようだ。
「東京では放送しない」という独自の放送のしかたで注目されている「そこまで言って委員会」が、満を持して「原発」をテーマに販売しているDVD“超・原発論”からの抜粋。中村仁信氏と武田邦彦氏の討論は一見の価値がある。