上祐史浩『苦の解消と善悪の思想:いったい何が善で何が悪なのか』(2017年2月19日福岡 95min) 1)苦の解消の三つの思想
1.知識・技術:現代主流の苦の解消法だが、知識・情報が氾濫・過剰となり、科学技術は、もろ刃の剣の性質があるといった問題がある
2.神への信仰:中世までヨーロッパを支配したキリスト教の思想
苦の原因と神との契約の違反=罪とし、悔い改めて神(の子)との再契約を説く
3.智慧:仏陀の説いた苦を滅する手段:物事が正しく見る力
安定し集中した心の状態(禅定)が物事をありのままに認識する力=智慧を生む
2)善悪の哲学:何が善で何が悪なのか
1.善悪の価値観は、時代・地域・民族・人により様々である
2.現代社会の善悪は、人間社会の都合、特に国家・民族の範囲で決まる。
3.キリスト教の善悪
絶対善の絶対神が与えた戒律は絶対善であり、それに反することは悪
4.仏教の善悪
1.縁起の思想では善悪は条件で決まり、唯一絶対の固定的な善悪は存在しない
2.上記の禅定・智慧・慈悲を得ることが善行であり、遠のくことが悪行である
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