観測者の伝達 レッドチームゴーゴー中国の伸張の動きを、世界から退いていく米国の文脈だけで捉えるのなら、彼らはその撤退領域に自らの勢力搾取圏域を設定する事によって搾取のシステムを強固なものにするために動いているのだ、となる。
それは残念ながら事実だ。 米国は凋落傾向にある。 そして彼らは内部における石油開発に成功した。 ただこの石油開発も自然破壊の部分が大きく前に出てくるようになって、主に出生率に相当の悪影響を与えるのでどこかの時点でこれをやめる。 そしてそれは言うほど先の話ではない。
だから再び米国は中東には関与せざるを得なくなる。 ただし、その時までに本当の意味での新しいエネルギー開発が終わっていたら別だろうし( 例えばテスラの技術など) 、人間の数が激減していて、それらの対外政策を取りたくても不可能な状況になっていればそうだし、米国においても陥没現象などが開始されていて、そんなものどころではないという状況に入っていたらもちろん無理だ。
だから今の流れはいろいろな意味で何が起きるか分からない舞台の上に人類はいる。 というよりも他の生物のすべてがいる。 有機体生命がこの地上から大部分去っていく代わりに、鉱物生命とでも言える放射性物質が大地から自然に吹き出して来ている驚くべき、恐るべき現象が発生しているのも、この地上においての俳優が相当入れ替わるのだろうというのを示唆するものだ。
しかし米国は石油の問題が解決したとしても、南シナ海を内海に設定され、そこに中国の戦略原潜が複数隠れていて、いつでも好きなときに米国本土に多弾頭核ミサイルを発射する状況の現出、これは認めない。 だから完全に極東からすべて立ち去るというのは考えにくい。 だから新アチソンラインの構築、つまり台湾のこれからの政治において、大陸側か米国側か、この島がどちらの側に立つのかを外からじっと見ている。
日本と台湾がどうしても要になる。 特に南シナ海においては。 台湾とフィリピンとベトナムあたりの合同勢力を造らない限り、中国の海軍力に対抗できない。 インドネシアマレーシアシンガポールなどは、完全に米国よりとは言い難いからだ。
台湾に対する国家承認をだからどこかでやる可能性、これはある。 しかし、それは今の中国共産党の力を相当割いてからの話だろうとわたしは捉える。
ほっといたらすべて中国に同化される。 その事を貴方は真面目に考えてみることだ。
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中国が香港に対して武力介入を行うのは大きな流れだろう。 ただ共産党は米国の出方をじっと見ている。 米国がどれだけ弱体化しているかをじっと見ている。 勿論中国共産党も弱体化の一途なのだが、彼らは一旦は人民公社があった頃の、改革開放がなされていない前の中国に戻っても構わないと勝手に決めている。 勿論共産党の支配層だけが、だ。 彼ら自身の生活が脅かされなければ、下々がどれだけ困窮しようが知ったことではないというのが共産党の基本線だ。
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韓国は当初の予定の通りにジーソミアから抜ける。 彼らの最終目的は日韓基本条約の日本の側からの破棄と取れる行動を引き出すこと… なので、それを実現する為には細かい紆余曲折はあったとしても、現行の流れを変えることはない。
ただ韓国内部の日米側とでも言える勢力が、ジーソミアの破棄とは、米国の国家安全保障を完全に、しかも同盟国の韓国の側から裏切ったと捉えられる事で、米国の側からの強い制裁を呼びこむ可能性が非常に高く、であれば国家を偽装することなど不可能だと理解するがゆえに、このジーソミア破棄を撤回してくれという表現、これは行っている。 ただわたしの見え方からしたら何だかただのアリバイ工作のようにしか見えていないが。
金永三大統領が、中国の延安に本拠地を持っていた抗日ゲリラ( 延安派) とでも言えるものとつながっていたかどうかの確証はわたしにはない。 しかし彼が日米の、つまり西側世界からもたらされた全ての情報( 軍事経済政治なにもかも) を中国に流していた事が露見したことで米国は通貨暴落をしかけて韓国を機能不全に追い込んだのだから、今回のムンジェイン大統領とその一派の「 米国のいう事よりも明確に中国と北朝鮮の指令に従った政体」 というものに対しては、何がどうしても制裁が発動する。
そして日本は米国と軍事同盟を結んでいるのだから、それに連動した半島勢力に対しての今までにない法の適用厳正化がどうしても開始される。 国内で在日天下を、被害者ビジネスや立場を甘受していた人間勢力はこれから地獄を見るのではないかとわたしは捉えるが、その段階に至る前に恐らく韓国としてのアクションをあえてあと一つか二つ受ける動きが日本側であるだろう。
それは徴用工がどうしたという彼らの、日韓基本条約を日本の側から破棄させる工作一連の流れにおいて、支持率の低迷に苦しむムンジェインとその一派が、これを即座に強制売却する動きを取ったその後で起きる。
ビザの復活は当然だろうが、それ以外にも多くの制裁が開始される。 ビザに関しては韓国は北朝鮮国籍の全ての人間に対して、韓国発給のビザを出すことを決定した。 これは12月31日までに北朝鮮に送り返される奴隷労働者を、韓国名義で世界に輸出するための準備だ。 こんなにあからさまに安保理決議に違反する行動を行っても米国は建前上の米韓同盟があったので制裁を我慢していた。
しかしジーソミアでそれが切れた。 わたしはそう捉える。 だから米国は韓国を見捨て、韓国は中国北朝鮮ロシアイランシリアなどの側に堂々と入っていく。 悪いのは日米だとやりだす。
日本に韓国を守らせるために、在日米軍や各種取り決めがなされていた事を、彼ら韓国文民たちはとうとう最後までこれを理解しなかった。 それは彼らの勝手だ。 だからその勝手の傲慢の末に、これから彼らは国家の分裂から消滅を呼び寄せる。
それに抵抗する形で対日侵攻や釜山独立などの動きが表に出る。 今はそういう大撹拌期の手前にいるのだという理解を取り合えずしてほしいかと思う。
20191119