『宇宙飛行』(1935)予告編 ソ連のロケット工学の父であり、その知識がフリッツ・ラングの『月世界の女』制作の際にも借用されたといわれる、コンスタンチン・ツィオルコフスキー。彼は20世紀初頭から宇宙旅行のための科学的な考察を行っていた。
V.ジュラブリョフ監督によるこのソ連映画『宇宙飛行』の制作にあたっては、ツィオルコフスキーが積極的に助言しただけでなく、彼によるロケットのスケッチまで参考に、徹底した科学考証が行われた。
その一方で、映画のストーリーはまるで児童映画のような楽天性をもつ。世界恐慌の中で独立した工業化の道を歩んでいた当時のソ連の雰囲気が分かる映画でもある。
(アルトアーツのネクフル・チャンネルで公開中)
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