0506ハーバード大学 白熱教室第5回 part 6 マイケル・サンデル第5回 「お金で買えるもの 買えないもの」 Lecture9 兵士は金で雇えるか 政府は国民を徴兵し、戦場に送ることができるのか?徴兵に市場システムを組み合わせるのは正義か?兵士を確保するための3つの方法、すなわち志願制、徴兵制、傭兵制について議論する。給料をもらうために兵役につく「志願制」は一見自由な選択に見える。しかし、経済的機会に恵まれないから軍隊に入らなければならないのなら、それは「強制」なのではないか?そもそも、兵役は愛国心にかかわる市民の義務なのではないか?では、そこには「同意」があるのか・・・? Lecture10 母性売り出し中 人間の生殖における市場の役割、つまり、卵子や精子は、金のために売買されるべきかどうかを考える。1980年代におこった代理母の「ベビーM訴訟」を例に、激論が交わされる。営利目的に代理母になった女性の「同意」は有効かどうか・・・?このケースで裁判所は、文明社会には金では買えないものがある、という決断を下した。市場原理を際限なく広げていくとどんな社会が生まれるのか。サンデル教授は、ある種のものは、利用できなくても価値があり、単なる利用よりも崇高な方法で適切に評価されるべきだという結論に導く。