マガジンエロイヒト 831 赤い脳の男29-30日のラインで、5年前の雨傘運動のリーダーとその広報官が逮捕されている。 ただし、24時間の勾留の後に釈放になったようだ。 外側世界の圧力も当然あっただろう。 しかしこれらの逮捕劇はもちろん、9月3日まで連続的に開くと宣言しているデモに対しての圧力になる。
香港についに大々的に人民解放軍が入ってきた。 8000人から1万人規模の軍人達が入る。 しかし正確な数字ではない。 見えないところでデモ隊の中に潜入している中共の側の連中がいる。 そして更にこれらの発表以外においての、平服のスパイが山ほど入り込んでいる。
これらの勢力が中共の命令一下、デモを拡大させるのか、人民解放軍にGO! のサインを出すのか、それは今の時点ではわからない。 複数の選択肢が同時に走っているはずだからだ。 ただわたしの見え方としては、どうも中共は香港の金融システムを強奪することをメインに考え出している風に見えるので、このデモの動きを意図的に長期化させるのではないかと疑っている。
深センの金融センタービルは、香港がダウンしても即座にバックアップ体制がとれるように、全く同じものがその中にある。 これで中共の強奪を考えないのはよほどのバカだ。 香港から唯一の長所を奪ってしまえば、後は香港併合など即座に出来る。 経済において完全に中国に従属しきった地域になるからだ。
いずれにせよ、市場が止まる土日の前、そして9月11日の一帯一路サミットの前後に何か動きが起こされるかもしれないなと見ている。 今の段階で天安門パート2はやらないと思ってはいるが、しかし現場は生き物なので、偶発的にというのは、これはあるかもしれない。
---
近代戦争は、超高々度を制したものが勝利する流れになった。 陸軍が必要ないとはいわない。 戦争終結においては、面展開からの面制圧がどうしても必要だからだが、しかし重要度というのはミサイルやドローンを中心とした空軍に移った。
重要度が移ったということは予算の問題になる。 今まで濡れてに泡で予算を獲得できていた( 第一次、第二次湾岸戦争などは、彼らの営業広報活動になっている。 結果として。 そして世界各地への米軍基地への兵士の派兵は長期出張ということだ) 陸軍勢力が、予算の割にはその実行、つまり達成目的を果たせていないことからそれらの予算を空軍を中心とした機械化、そして電脳部隊に注力した方がよいではないかという戦略の大転換が、確かブッシュ息子の頃に行われている。
それらの方向性がようやく形になってきているという言いかただろうか。
だからジョン・レイモンドの発言と行動をこれから分析すれば、米国における全体方向が見えてくるかもしれないという言い方はする。
マティス元国防長官は、確か海兵隊上がりだ。 だから明確に歩兵=陸軍派閥利権と捉える。 だから彼は在韓米軍死守の、米韓同盟マフィアだと分類する。 なので首になった。 ティラーソン国務長官に至っては、BRICsの尻尾だ。 そら首になるだろ、というのがわたしの見え方だ。
米国の、米軍の形が大きく変わろうとしている。 その中に韓国の庇護はもう邪魔でしかない、予算の無駄でしかないという大きな力が働いていると捉えるべきだ。
---
9月3日まで香港の内部では大規模デモが予定されている。 ただ雨傘運動のリーダーと広報官が理由なく逮捕されたことで、これらのデモの幾つかは中止になったようだ。 24時間くらいの拘禁からの解放、そしてそれと同じくして装甲車を大量に香港の中に入れた。 相当の脅しをしかけたという意味になる。
ただ中共が仮に動くのだとしたら普通に考えて金融市場が閉じている金曜日の夜から月曜日の早朝になるのだから、今日以降の動きを安心してみていられるかといえばそういう事でもない。 ただ、中共が自分から手を出したら、米国は今の時点で大きな制裁を課すと言っている以上、事態としては中京にとってよろしくない方向に進む。
だから、にらみ合い長期化の末、一帯一路会議が終わったあたりで、深センへの金融センター機能の移動に向けた動きの方をやるのではないかなあなどと思ったりもする。
いずれにせよ今の香港政府には全くの自治権が存在しないことが明らかになった。 事態は中共がこれを呑みこむこと前提で進んでいかざるを得ない。