マガジンエロイヒト 権力固めと**強要216日に北朝鮮は「 自国の領土の中にある」 南北合同事務所とやらを爆破した。 だからこれは北朝鮮の国内問題であり、外国勢力が今回の件をもって北朝鮮を強く批判することはそもそも出来ない。 カネを出した韓国が苦情を寄せる。 これは構わない。 しかしそれ以外の全ての国家が今回の行動を強く非難する事はそもそも最初から出来ない。
北朝鮮はバカではない。 彼らは挑発はする。 しかしその挑発が例えば米国を本当に怒らせてしまうような「 米国の領土にミサイルの破片が落ちるという危険性は全て排除して」 その上でミサイル発射実験などを行っていた。 核実験も同様だ。 ただし核実験と弾道弾試験に関しては国連安保理における決定事項の明確な違反だから、北朝鮮が核拡散防止条約などに最初から入っていないとしても、それでもそのような動きを見せた時は、国連としては動かざるを得ない。 そういう事の危険性の全てを織り込んで彼らは上手に挑発行動をしてきた。 だから今回の開城工業団地における16日の午後2時50分に行われた爆破作業においても入念な準備をしただろう。
独裁国家は工作が全て。 独裁国家=工作国家、なのだから、それは上手にやらなければ自国の体制がもたないのである。
16日に爆破作業を終えて翌日17日にはさっさと開城工業地帯に北朝鮮人民軍を駐留展開させている。 開城という場所は地図を見ればわかるが板門店に隣接している様な場所にあり、逆に言えばそこを根城にして韓国に簡単に攻め込めるという戦略の要衝地でもある。
ただわたしは北朝鮮が実際に陸戦展開をするとは見ていない。 そんな余裕、つまり食料も弾薬もないからだ。 やるなら「 一回限りのこの攻撃で韓国が完全に屈服する」 という事の確証が得られなければやらない。 確か2月だったと思うが、北朝鮮が軍事演習、ロケット砲を含める野戦砲の発射訓練を行った。 その時彼らが意図的に出してきた画像は、砲頭の先端から火が噴いているという、見かけは派手だが現代では決してあり得ないものだった。 だから彼らには弾薬はないのだと分かった。 現代の大砲と言われるものは、筒の先から火の粉も煙もほとんど出ない。 そういうものが出るのはそれこそ朝鮮戦争の時代の戦争で使われた一連の大砲などだ。
だから 一回限りのチャンスとは何か と考えた時、それはソウルに雨あられのように、なけなしのロケット砲弾を撃ち込んで、あっという間に陥落させ、ムンジェインに速攻で韓国国家降伏宣言を出させるというそれを、どうやって確固たるものにするのか、だ。
我々はムンジェインという男が恐らくは北朝鮮と中国との両方によってコントロール支配されている人形だという事を知っている。 そして彼が北朝鮮の内部に親族のおばさんを人質に取られているという事も。 2004年の時に彼はそのおばさんと再会した。 おばさんは当時55歳、今は71-72歳という所だろう。 死んだという公開情報は聞かないので恐らく生きている。 というか北朝鮮は必死になって手厚く生かしていただろう。 明らかに人質としてこんなに使える存在はないからだ。
わたしは今回の動きにおいて北朝鮮の南進はないだろうなあと見ている一つの根拠が、北朝鮮がこのおばさんを使った明確な脅し、そして場合によってはこのおばさんは韓国とつながったスパイ工作員だと決めつけて公開処刑にする流れが出てきていないからだ。
戦争がはじまるとき、そして戦争が終わるとき、特にそれがギリギリの状況である場合は、これらスパイたちは、スパイと決めつけられる者達は基本口封じのために死刑にされる。 大日本帝国も敗戦間際においてこうしたスパイたちを沢山死刑にしている。 わたしが記録で読んだのは白系ロシア人たちだったが、他にも沢山いただろう。 確かゾルゲが死刑にならず、ソ連に引き渡され、ソ連によって死刑になった… という事の文献を読んでいた流れの中のことだ。 ま、それらの情報すら本当である保証はないが。
北朝鮮の食糧事情は終わっている。 公開情報が本当であるのなら、3月に入って首都平壌でも配給が停止し、地方においては普通に餓死者が出てきているようで、そんな極限状態だったら、ひょっとしたら韓国に攻め入って、内部の食料カネなどを全て奪い盗るという究極の判断もあり得る事ではあるのだが、今の時点ではそれはまだ少し先のことかなとも思う。 夏の収穫がどうなるか以降という意味。 ただ北朝鮮の兵士たちは田植えが終わったので( 北朝鮮は田植え、刈り取りなどは人民軍の業務になっている) 、いつでも戦えるというのは確かにある。
ボタンの掛け違いによっては偶発的に戦争が、北朝鮮の一方的な攻撃が開始されることはある。 しかし、本当の目的は韓国から経済協力を引き出す事にあるのと、金与正氏という人物の権力固めにあると捉えるので、少なくとも今月の夏至を過ぎて前後には何かが起きるとはわたしは思わない。
明日くらいになれば、そもそも出てくる情報が本当かどうかは不明だが、開城工業団地あとに展開した人民軍の総数などが分かるだろう。 そこから後の判断をしたい。
ついでに言っておけば、今ネットの中にある、本物の金正恩委員長が写った各種画像などが急速に抹消だとか削除だとかされているらしい。 らしいというのはわたしはそこまで深く確認していないからだが、慌てて今のでっぷり太った、人相さえそうとう違う、替え玉金正恩の画像に切り替えられているのだという。 世界の人々の認識を上書きできると思っているのだろう。 いや、無理だって。 誰がどう見てもあれ、別人だもん。
わたしは金委員長は今年の1-2月のラインで死去したと思っている。 北朝鮮が世界一速く中国との国境線を閉じたのは、確か1月20日頃だったと思っているのだが、その時に、中国の側からちょっとでも近づくと、北朝鮮から威嚇射撃として実弾狙撃されたという記事が出ていた。
あの時点で金委員長は重体か、経過観察( しかし死亡の可能性の高い) か、死去してしまっていたか、だったのだろうと思っている。 だから12月の半ばに彼は脂肪吸引手術を受けて、それが失敗して心臓の血管などに脂肪が付着して心不全になり、そこから脳死状態になった… 的な情報も流れてはいたが、今回の武漢肺炎においては、血管の中に血栓を造ることが多分にしてあるという事が分かっており、その血栓が心臓や脳の血管を詰まらせて心臓麻痺や脳梗塞の様な状態で一気に死亡するということも我々はもう知っている。
だからひょっとしたら12月の時点で武漢肺炎によって死亡していたか、植物状態になっていたか、ということも含めて今の流れを見なければならない。 ま、彼ら儒教圏域の人は基本全て嘘つきだから何も信じられないのだけれど、出てくる公開情報から判断して恐らく2月頭くらいに死去してるんじゃないかなあというのがわたしの見立て。
今年の冬至が12月22日かどうかは知らないが、それを通過しても即座に世界に何かが起きる訳ではなく、大体は翌年の、本当の新年とされる( 月の天体運動と連動している旧暦の) 2月のアタマを過ぎてから大きな動きが起きるのだ… というこの設定を事実とするのなら、北朝鮮が仮に韓国に攻め入る動きがあるのだとするのなら、この2月前後の、金委員長が死去して1年が経過し、一年間の喪が明けてから一気呵成に韓国に進撃する… これがあるかもしれないなあ、だ。
北朝鮮に関しては恐らくそんなに動きはなく、どちらかと言ったら、8月に韓国の側が日本の新日鉄住金の資産を現金化する流れで一気に敵性国家としての正体を現す流れに入るその中で、周辺国家がどのように動くのかなあ、という事がわたしの関心事。
でもねえ、その時には恐らくは、欧米世界における今の黒人デモがどうしたで沢山の人が集まっていたでしょ。 あの密状態からの武漢肺炎の大型拡散とそのマイナス面が大きく前に出てきていると思うので、ま、読み切れませんよ。
なんもかんも分かるんだったら、こんな事してねーよ。