世紀を越えて 地球・豊かさの限界 第5集 「未知の恐怖・CO2との戦い」ハワイ島・マウナロア観測所
CO2濃度の観測
観測開始以来上昇しつづける
地球・豊かさの限界
第5集・未知の恐怖CO2との戦い
ミュンヘン再保険会社
投資先の見直し
地球温暖化防止に貢献する企業への重点投資
気象災害の増加
保険会社の倒産が相次ぐ
独自の気象研究
化石燃料の大量使用
CO2濃度の増加
温室効果の促進
北極付近では100年で10度近く上昇するという予測
IPCCの予測
海面上昇(最高で1m)
干ばつ・大雨の増加
感染症の増加
世界全体で排出量を半分にする必要がある
1997・温暖化防止京都会議
世界最大の排出国アメリカ
削減率0%
EU
削減率15%を主張
ドイツが主導する
京都議定書
1990年基準
日本6%・米国7%・EU8%
ドイツのEU内での割り当ては21%
ドイツ環境政策
環境問題の重視
旧東独地域のエネルギー効率の向上
緑の党の躍進
シュバルツバルトの破壊
チェルノブイリ原発事故
ミュンスター
国内でもっとも温暖化対策が進む
自転車利用の促進
バス専用の信号
バス料金の軽減
公共施設での暖房温度を下げる
企業への指導
ホテルの温水設備やガラスまで
ミュンスター電力公社
温暖化対策のために電力料金を上げる
電力の自由化によって顧客を奪われる
環境対策費の削減を迫られる
空港拡張計画
航空機の発着や周辺交通の増加によってCO2の排出量が増える
ミュンスターの失業率は高く、開発が求められる
環境派と開発派での対立
CO2濃度によって異なる各惑星
金星では強い温室効果
火星では温室効果が微少
地球にCO2が無ければ気温は-15度まで下がる
ロジャー・レベル
1955年に温暖化への警告を発する
弟子のキーリングに1958年からマウナロアで
CO2濃度の観測を始めさせる
10年間で加速的に増加していった
1988年6月米国で記録的な異常気象
熱波と干ばつ
中西部は連日40度以上
穀倉地帯は壊滅的な打撃
上院議員ティモシー・ワース
6月23日上院公聴会
特に暑い日を狙って行う
温暖化を主張する科学者を呼ぶ
京都会議のCO2削減に産業界が反発
ワース国務次官は削減を主張
産業界や上院からの反対キャンペーン
米国は削減に排出権取り引きなどの導入を主張
ロシアが主要な取引相手
企業に削減を割り当て、取引は企業に任せられる
始まることを見越して、既に取引は始まっている
排出権市場は今後拡大していくことが予測される
森と海と大気の循環
海
CO2を吸収し、珊瑚礁や石灰岩として固定される
植物
光合成によってCO2を吸収する
現在この循環は許容量を超え大気に蓄積されている
ドイツ・シュレーダー政権
緑の党が連立与党に加わる
大幅な環境税の導入を主張
1973年第一次石油ショック
戦後初めてCO2の排出量が減った
ガソリン1lあたり35円の環境税を課す
与党第一党社会民主党との協議
社会民主党・現首相シュレーダーは自動車産業を支持基盤とする
ドイツ自動車連盟からの手紙
自動車業界に「不都合な結果」をもたらすと警告
1lあたり4円を超える課税は不可能という回答
緑の党・環境税によって自動車業界にも機会が訪れる
環境税の導入が決定
ガソリンは1lあたり4円
他の石油石炭類にも広く課税される
連邦議会で可決99年4月から導入
環境税をドイツはEU議会にも提案