監視カメラ最低2台/知事選向け高松市選管決定昨夏の参院選で高松市選管職員らが票を不正に操作したとされる事件で、市選挙管理委員会(村井浩治委員長)は13日の会合で、選挙事務調査委員会が提言した知事選向けの再発防止策を受け、監視役の幹部職員配置や開票作業を監視・記録するカメラの設置を決めた。幹部職員の人選を急ぐとともに、カメラは最低でも2台を設置する方針。
監視役の職員は、開票業務に携わらないコンプライアンス担当として専任し、開票管理者らに助言したり、票のこん包に立ち会う。市選管では、次長級以上の1人を想定しており、人選を早急に進める。
不正防止と開票後の検証を目的とするカメラは、開票場となる市香川総合体育館の2階観覧席に左右1台ずつ置く予定。場合によっては正面に1台を追加し、不正があったとされる得票計算係や確定票が集まる集積台周辺を撮影する。確定票を扱う集積係の人員配置も増強する。
村井委員長は「改善策によって公正な選挙を行うことが大事。なれ合いでなく原点に戻って選挙事務に取り組みたい」と話した。