捕虜第一号の身から社長になった真のヒーロここで一番問題な事は、東条英機が示達した訓令・戦陣訓(陸訓一号・・軍人としてとるべき行動規範を示した文書で、一番の特徴は、「生きて虜囚(りょしゅう)である。)である事は明白である。この狂気の規範を忠実に実行すれば、劣勢に立たされた日本兵は全滅しなくてはならないし、これを民間人まで応用していたので、もし、東条英樹達右翼軍部は主張するように本土決戦をしていて、国民が全てこの狂気の書に従ってたら、日本は劣勢だったので、国民全員が死滅した事になる。つまり、戦陣訓は日本民族抹殺の書だったと言う事になる。東条達右翼軍部は本土決戦を主張していたので、真の亡国奴という事になる。一度、この東条が本当に正気の人間だったかを検証する必要があると思う。常識的に考えると、奴等右翼軍部は狂人の一言に尽きると思われる。 ここで、今回の主題は、酒巻和男氏が、東条達から施された邪悪な洗脳を解くことができたから、生還し、日本の復興・繁栄に大きく貢献できた事にある。この方を真のヒーローと言う理由は、自力で洗脳を解き放ち、日本にプラス面で大きく貢献したからである。それに対し、東条達右翼軍部はただ日本を破滅させただけの亡国奴。つまり、マイナスのヒーローだと言う事になる。 自分の考えをしっかり持ち、更に、高い知能と強い意志を持ち人達は、洗脳されにくく、また、洗脳が浅い。従って、自力で洗脳を打つ破る事ができる。酒巻和男氏まさに、そんな貴重なヒーローであった。 これと間逆な事件が、豪州COWRA捕虜収容所で起きた、集団自決のための脱走劇である。彼らは、せっかく生きるチャンスを得たのに、無駄死にを犯してしまった。洗脳を解くことができなかった事例である。彼らに罪はないが、結果は悲しすぎる。 要約すれば、東条英樹達の邪悪な教えを忠実に守れば救われなかった。守らなかった人達の中から生還者が出た。つまり、「右翼軍部を信じるものは救われない」