PO作大いこっど本放送が1973年で、翌74年にはオイルショックにより中卒採用を手控える企業が急増
75年、最後の集団就職列車が走り、76年には集団就職を実施するのが沖縄県のみとなって、労働省は77年、集団就職を完全に廃止した
この物語は、その最初の動機こそ希薄なものの、地方から都会へと上り、其処で田舎者と蔑まれながらも格安の賃金で日本の高度経済成長期を根底から支えた若者たち… その最後の世代に向けて贈られた応援歌だと言える
74年には、この物語の続編とも言える「がんばれロボコン」が制作されるが、大作もロボコンも現代における外国人実習生と同義の立場であり、つまりは安い賃金での労働力としては望まれるクセに、その土地に居着くコトは拒まれる「移民」のメタファなのだ
そういった、安住の地を持たぬ者たちの奮闘の記録として視聴すると、これら2番組はより一層味わいを増すモノとなるに違いない