新日曜名作座・声劇「ひこばえ」3/9重松清・作24MB音量3倍30分160x90令和3(2021)年新日曜名作座
ひこばえ(全9回)
ひこばえとは、孫のような小さな芽。命は親から子、孫へと続く。
【ラジオ第1】
2021年5月16日~7月11日 毎週日曜 午後7時20分~午後7時50分
【出演者】
西田敏行 竹下景子
【原作】重松清
【脚色】入山さと子
【音楽】澁江夏奈
【スタッフ】
演出:小見山佳典
技術:西田俊和
音響効果:林幸夫
【あらすじ】
「ひこばえ」とは切り株から出た芽のことだ。これは、重松清の『流星ワゴン』『とんび』と続く、父親と息子の関係を描いた話だ。父親にうまくなりそこねていた男が、もう会えない父親という「穴」の存在を認めることで、ようやく息子になり、父親になるという物語。
長谷川洋一郎(55)は、実父・信也の死を知らされた。7才の時の父との想い出が甦った。父は万博に連れていってくれると約束したのに、その前に家を出てしまったのだ。父の住んでいたアパートの始末を姉から任され、大家さんと、遺骨が安置されている寺で待ち合わせた。生前の父の様子などを聞き、遺骨と対面した。父の部屋を見せてもらうが、意外ときちんと生活をしていたようだ。だが、残された父の携帯に母と姉、自分の名前が登録してあることを知り愕然とする。洋一郎の娘が無事に孫を出産した。寺に行き、父の遺骨に曾孫の誕生を伝え、家族写真などを見せて息子として話しかけた…