あつらえ向きな月小動物たちが皆して光る月 見上げてる
あそこはきっとこの雪原に似た場所
森から出なくなった猛獣が
誰にも言えず仕舞い込んでた罪
今夜あつらえ向きな月がそこにあり
理由も何もなく月へ投げつけた石ころみたいな
届くわけもない言葉が
遥か遠くの僕の鼻先に霜をつけた
誰だって 幸せそうな奴だって
誰にも言えない罪があるからきっとこの月を見上げる
その光は冷たくて かよわいほど揺るぎない
姿を消せば尚 心持て余す
闇夜に月は太陽を疑り声を殺す
声色を覚えてる子供たちは
気まぐれな月の正体をいずれ知る
子供が嘘をつくのは月の真似をするから
誰だって 幸せそうな奴だって
誰にも言えない罪があるからきっとこの月を見上げる
その光は冷たくて かよわいほど揺るぎない
姿を消せば尚 心持て余す