ストリッパー牧瀬茜、ベルクで(と)踊る/ガラス越し編撮影 by 井野朋也
心のストリップ
「ストリップをしたら開放されると思った。でも形だけじゃだめだった。心をストリップしないと本当の開放感は味わえなかった」と、ストリッパーの牧瀬さんは語っていました。
先月のストリップ小屋の展示は衝撃的でした。裸でもグロにならない、あるのは生身の人間の存在。女にとって裸になるのは相当な覚悟です。生まれながらに背負った女という事を、どうやって全て肯定できるのか、どこか否定ながら生きてきました。
牧瀬さんが踊り始めた店内は、水を打ったように静まり、100人以上のお客様とスタッフが一点に集中しました。興奮して話している男性スタッフに対して、固唾を呑んで見詰める女性スタッフ。蝶のように妖しく舞い、ガラス越しの眺めは水槽の美しい魚のよう。セクシーで圧倒的な存在感は女性美そのもの。自分も女である事を誇らしく思えました。
(市原結美)
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