秘密結社12改 最終目的は宗教全否定,金を神とする神殿を建設。党員洗脳のツールとしてのコンパスや角定規オーディオブック動画
歴史的文献探索@
『秘密結社』
明治33年(1900年)3月@
フランス哲学博士 フランソワ・リギョール著
(1922年7月26日没)@@
#その12 秘密結社の用具@
【要約と補足】@
・秘密結社11改でも触れた党員に提示する,暗示的で象徴的な道具の数々。
国民国家・国境,宗教,父権を否定して,天性自然の絶対的な禽獣的自由を世界に広め,そうして自らの世界支配の大殿堂建設へと 党員( = 秘密結社の計略を知らない大部分の党員)に暗示をかけるツールとして用いられている。@
・フリーメーソンが建設を欲して止まない「殿堂」とは,神明を崇拝する場所を示すものではなく,彼ら党員が集会する場所が宇宙そのものであることを知らしめるためのものである。
このため,この「殿堂」なるものの四方は四つの極に達し,その天井は,蒼蒼とした天空の色になぞらえているのである。
この「殿堂」においては,未来人こそが神であり,それよりほかに神はなく,その上にも神はいない。これこそが,実に秘密結社・フリーメーソンの目ざす最終目的である。@
・ここでいう「殿堂」建設とは,他の章でも重ねて触れているとおり,伝統的な宗教道徳を殲滅するのはもちろん(共産主義革命の煽動を含む),国民国家 並びに天皇制及び立憲君主制を覆して,「天性自然の禽獣的自由」,つまりは,秘密結社流の絶対的自由を世界中の諸国家・諸国民を越えた存在として打ち立てることである。
しかも「各国の中心に打ち立てる」(30章)としている以上,中×銀行がそれである可能性が高い。少なくとも国際銀行家によるグローバリズムの推進であることは疑いがない。@
#(紹介者注)@
なお,伝統宗教の因循姑息さ等を論難するのはたやすいが,しかし何も 伝統宗教を敢えて否定する必要もないのに,声高に否定せんとするのはなぜか。
それは,神,つまりは慈愛中心の世界観を打ち壊して,金銭こそが唯一万能の神であることを打ち立てて,自らのための世界を創る打算があるからである。要は,金銭を神とする彼らの宗教を創るためには伝統宗教が邪魔だからである。
(キリストは言わずもがな,イスラム教は利子を完全に禁止している。仏教に至っても,釈迦は,優雅な王子の生活を捨てて出家しており,金銭中心の世界観をいったんはひっくり返す作業をしている。)。@