日曜日の午後 --超短編小説「日曜日の耳かき」テーマ曲--日曜日の午後にまったりと過ごした思い出を書いた超短編小説「日曜日の耳かき」のテーマ曲です。
--超短編小説「日曜日の耳かき」一部抜粋---
彼女は、僕のことを「ネコさん」と呼ぶ。
「どうして?」と聞くと、「眠ってる時の顔が似てるから」らしい。
ある日、玄関のチャイムを2回続けて押して、
僕が開く前に扉を開けて、彼女が飛び込んできた。
「耳かき買ってきた! スーパーマイルド耳かき!」
「なにそれ?」
先端が丸く、その周りにバネ状の特殊金属が取り付けられていて、
力を入れずに上下するだけで、耳の中をきれいにしてくれるらしい。
彼女は、僕の腕に頬ずりするみたいにして絡みつきながら、
「ネコさん、耳かきしてあげる」って言った。
僕は、「いいよ、自分でするから」って答えると、
「だめ!ネコは自分で耳かきは出来ないんだから!」・・・らしい・・・。
「それじゃあ」っていうことで、
日当たりの良い窓際にゴロンと横になると、
「ここここ」って自分のひざを指差す。
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