◆.青葉の笛 倍賞千恵子一番の歌詞の内容:◆直実は、白皙の少年を見て、あまりの高貴さに驚き、助けようとしますが、 名を名乗りません。周りは功名心に燃えた源氏の将兵が溢れており、 泣く泣く討ち取ったのですが、兜の裏には一棹の笛が。「されば夜毎嵐に聞こえし笛の音は このお方のものだったか!」 直実はこの時、世の儚さを感じ、敦盛の菩提を弔うため出家してしまいます。 この笛は<小枝=さえだ>と呼ばれ須磨寺にあるそうです。 二番の歌詞の内容:◆平忠度(たいらのただのり)は平家都落ちの時、夜半、途中から都に引き返し 「もし今後、勅撰の歌集が作られるような事があれば この中から一首でも載せてほしい」と 自詠の歌を師、藤原 俊成(としなり)(歌人で千載集の勅撰者)に託した。 ◆一の谷の戦で岡部六弥太忠澄(おかべのろくやたただすみ)は討ち取った 武将の箙(えびら)=(矢に先を入れておく筒)に結び付けてあった歌 「花や今宵の主(あるじ)ならまし}を見て、平忠度(ただのり)だと知ったのです。