北朝鮮、軍事措置再開を宣言 韓国の監視活動に対抗 K北朝鮮、軍事措置再開を宣言 韓国の監視活動に対抗 「新型装備」を前進配置
11/23(木) 6:34配信
北朝鮮との軍事境界線付近にある韓国軍の監視所=7月19日、京畿道坡州市(AFP時事)
【ソウル時事】
北朝鮮
国防省は23日、朝鮮中央通信を通じて声明を発表し、南北軍事合意によって停止していた全ての軍事的措置を再開し、軍事境界線付近に「強力な武力と新型軍事装備を前進配置する」と宣言した。
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軍事衝突が発生した場合、「全面的に『大韓民国』が責任を負うことになる」と主張した。
韓国は22日、北朝鮮が
軍事偵察衛星
の打ち上げを強行したことを受け、2018年の南北軍事合意のうち、飛行禁止区域の効力を一部停止。軍事境界線付近での北朝鮮に対する監視・偵察活動を再開した。北朝鮮の声明はこれに対抗した形で、「今、この時刻から合意書に拘束されない」と表明した。
北朝鮮国防省の声明は、朝鮮労働党中央軍事委員会の委任によって出された。軍事偵察衛星の打ち上げを「自衛権に該当する措置だ」と正当化。韓国の「挑発的な策動」によって合意が「死文化」したと指摘し、「代価を必ず払わなければならない」と警告した。
韓国統一省は北朝鮮の声明発表後、合意の一部停止は北朝鮮の挑発に対する「最小限の正当な防御措置だ」と説明。韓国の申源※(※サンズイに是)国防相は23日の国会国防委員会で、「北朝鮮が効力停止を口実に挑発を敢行すれば、直ちに、強力に、最後まで報復する」と述べた。
(関連)韓国 “北朝鮮 衛星打ち上げは成功 ロシアから技術支援”
2023年11月23日 16時29分 北朝鮮情勢
韓国の情報機関は、北朝鮮による21日の軍事偵察衛星の打ち上げについて成功したという分析結果とともにロシアから技術支援があったという見方を明らかにしました。
韓国の情報機関、国家情報院は23日、国会の情報委員会で北朝鮮による21日の軍事偵察衛星の打ち上げについて分析した結果を報告しました。
委員会に出席した議員によりますと、国家情報院はこの中で「打ち上げは成功し、衛星が軌道に進入した」として衛星は地球の周回軌道に入ったという見方を示したということです。
また、北朝鮮がロシアに対し、関連する設計図やこれまでのデータを渡し、その分析結果を受け取った状況を把握したとして、ロシアによる技術支援があったとしています。