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『敗戦利得者』とは、戦争に敗戦した国において、負けたことで逆に利益を得た者たちのことである。
概要
戦争において、降伏し敗戦した国で、負けたことによって逆に利益や権力を得た者たちのことを言う。保守言論界の重鎮であった故・渡部昇一によって提唱され、以降は保守派の間で広く用いられるようになった。
経緯
戦後の日本において、GHQによって行われた『公職追放令』によって、多くの敗戦利得者が生まれたとされ、 追放は「日本人民を戦争に導いた軍国主義者の権力および影響力を永遠に排除する」という建前で行われたが、実際には追放の選別はGHQの思うままであり、最初は『戦争犯罪人』『陸海軍人』『超国家主義者』『愛国者』『政治指導者』といった範囲だったのだが、のちに『経済界』『言論界』さらには地方にまで及び、本来の意味で公職ではない民間企業・民間団体の追放まで行われた。
その後釜に座ったのが、戦前・戦中は追放・投獄されていた共産主義思想を信奉する左翼的な思想家たちであり、彼らは『官僚』『大学教授』『社会活動家』として日本の中枢へと入り込んでいき、敗戦利得者として大きな利益や権力を手にしていたのである。特に大学教授の場合は教え子達に左翼的自虐教育を行い、中央や地方自治体の官僚や法曹界、メディアや出版社にまで送り込んでいった。歴史学者ジェイソン・モーガン博士によれば、ニューディール派(ルーズベルトが世界恐慌への対策として打ち出した共産主義化政策の信奉者)の工作員たちが、日本を赤化させるためにワシントンから大挙で押し寄せていたという。
また、折からの大学増設ブームにのって、弟子達を地方の大学に送り込んでいき、更にその弟子達は今度は自分の教え子に左翼自虐教育を行うと言うことで、自虐史観左翼日本人の拡大再生産を続け、左翼主義の勢力を拡大させてきた。
こうした経緯が、後に共産革命を信奉する現在の極左暴力集団による多くの凄惨な事件を引き起こした全共闘世代を迎えるきっかけとなったとされる。