観測者の伝達 917 二つの中国イエメンのフーシが**声明を出すことによって、その矛先がイランに向かわないようにした。 または、実際はイランが行った動きに対して、自らの組織の大きさを演出するためにそれに乗っかった、嘘をついた、というのがどうやら今までの流れになる。 サウジの石油精製施設への攻撃のことだ。
無人機にしては破壊が大きかった。 だから蓋をあけてみたらそれがイランの巡航ミサイルであったということが公開された。 米国は衛星写真などを公開したが、おそらくもっと詳細な情報を持っているだろう。 ただ手の内をさらしたくないのでこれ以上は出すまい。
これらの動きをざっくり捉えるなら、今の段階でイランが必死になって米国の主張は言いがかりだといっているように、イランの政権中枢の知らないところ、つまり血気盛んな青年将校=革命防衛隊が、外国勢力などの力、武器商人などの力を背景に借りて、今回の攻撃を行った可能性が出てきた。
その場合恐ろしいことだが、イランの中枢部はやっぱり革命防衛隊を全くコントロールできていないという結論に達する。 米国とイランの緊張の緩和の動きに入るその直前の今回の動きだ。 米国はイランに対して石油輸出の一部緩和を許す代わりに、彼らの各開発を凍結ではなく廃棄という方向の締付け路線に載せようとした。 これを革命防衛隊が相当嫌ったという見え方はある。
しかしイランはもう韓国や中国からウラン濃縮に関わるフッ化水素を入手することはほぼないので、核開発が進むことはない。 まあ、ロシア中国フランスとかが供出したら別だろうが、流石に今の流れでそれをするとは思えない。
戦争にも作法がある。 人類の生存に強く関連する施設においては、基本それを行わないようにする力がこれまでは働いてきた。 しかしそれらの規則が破られてしまった。 だから今後においては、穀物生産地域、水源などにおいて、汚い原爆を落とすという事が本当にあり得る流れに突入したと、この様に覚悟すべきだ。
つまりそれは、この地上から中東地域における多くの人々が真っ先に去っていくということの設定の実現化が近づいてしまったという言い方になる。 そうは思いたくないが。
17日にイスラエルの総選挙があり、そこで対外政策において強硬派がコントロール権を奪取する流れに入ると、中東の不安定は更に高まる。 今はその分岐点にいるととらえるべきだ。
ーーー
ソロモン諸島に中国がミサイル基地、戦略爆撃を離発着させる滑走路の建設、戦略原潜が寄航できる大きな港、これらの建設が行わなるそうした流れになるのならば、米国は何処かの時点で中国に対して実際の軍事的行動をとる可能性がある。 それは、地図を見れば一目瞭然だ。 豪州、乳国、そして南米と北米がソロモン諸島から攻撃が可能になる。
わたしはこれらの流れがそんなに遠くない段階において、米国の台湾への国家承認、そして自動的に中国との国交断絶に本当に移動する可能性を現実化するととらえている。 それらの選択は必ず米国の奥の院にある。 だから今の段階で、中国からの企業撤退を義務付ける法律の策提が進んでいるのだ。 企業がカネを引き上げてから台湾への国家承認をする。 そうなると中国は二つの中国を認めないのだから、彼らの方から断交をするしかない。 ただ中共は狡猾な連中だから、そうした事態になっても断交しないかもだが。
それらの動きは戦後74年間形成されてきた、連合国と枢軸国という対立構造を破壊するものになり、恐らく新たな枠組みとしての、海洋勢力国家と大陸勢力国家の対立という構造に移動する。 その流れの中で現行の国連が廃棄されていく可能性が高い。
それらの一つのキーは、WTOが瓦解するか、機能はそのままに米国が抜けていくか、そういう動きだろう。
世界は壊れながら変わる。 しかし、変われずに壊れたままになることもある。 今はその世界構造線の分岐点にあり、貴方がどの道を選択するかでこれからの未来が変わることになる。
ーーー
ひと昔まえのネットゲームにおいては、PCの性能の関係もあったが、貴方が操作するキャラを例えば広大な大陸森林などを前進させるということを行うと、遠くの背景がまだ書き込まれておらずまっしろで、近づいてくるとその周辺の景色が描画され、そのPCの中におけるキャラ=貴方が、その現実を認識できるという仕様になっていた。
今この瞬間の地球の世界に起きている様々な公開情報における貴方の造っている認識世界とはそれに似たようなものであり、貴方がまさにそのPCにおける背景を造っているのだという理解をすれば世界の成り立ちが何となくイメージできるだろうか。
我々は物質が固定されている世界のこの肉体の中だけにしか自覚意識がないと自分で決めている。 しかし実際はそうではない。 それらの説明はここではしないが、しかし前述のゲームのキャラの様な自分であると仮にイメージした後における世界構築が、時間差をおいてこの物質が固定されている世界に反映されるのだ… 的な理解を持っていれば、これからの世界の進行と、貴方がどの世界を自ら選んでいくのかということの理解が少しは深まるのではないかと思う。
今はほんまもんの 世界構造線の分岐のまっただなか にいる。