観測者の伝達 1011 中共の周辺米国が撤退を表明し、実際に部隊の移動を開始した数時間後にトルコはシリア国内のトルコ拠点を空爆した。 これらの動きに対してなぜかドイツ政府などが、米国の撤退はこの地域の不安定化をもたらす… などと言った綺麗なコメントを出している。 しかしドイツは綺麗事をいうだけで実際に兵士を出そうという気はない。
つまり血が流れるかもしれないところは全て米国に押し付けて、彼らはここからの利益を取ることだけに邁進すると表明したに等しい。 米国は外国勢力のこうした態度に本当に嫌気がさして、だからこそアメリカーファーストという、かつてのモンロー主義の再来の様な表彰アイコンのトランプ大統領が出てくる事ともなった。
米国はそれでも覇権国だ。 だから孤立などしない。 米国が自国優先主義になっても、他の国が米国を必要とする図式は変わらないのだから、米国にとっては外側世界の批判など知るかというものだ。 そんなにガタガタ言うのならお前がやれ、と、彼ら米国の一般国民は怒っているのである。 なぜ米国国民だけが、そうした戦地の、例えば地雷などを踏んでしまって身体障害者にならなければならないのか、そうした気持ちというのは外側世界に発信されない。 しかしこれらの 世界の安定を得るために米国が一方的に犠牲になってきた という思いに対して、あまり強くそれは違う、とは言えない。 たとえ彼らが基軸通貨ドルというものを好き勝手にしていたとしてもだ。 命がなくなったらこの現象の世界では終いなのである。
クルドは恐らくロシアと接近する。 他に選択肢がない。 そしてロシアはカネがないのでそれらを補完する勢力として、今度こそ中国が中東に大きく出てくるというのがわたしの見立てになる。 それは彼らがアフリカ地域を実質本当に中国の属国とするために、教育のところから恐るべき洗脳教育を施しているのだが、アフリカは中国における戦後に獲得した植民地として、大体は捨てられない。 特に資源のある国家に関しては。
だから中国は出てくると見る。 そういうことで地上の戦場は徐々に中東に移っていくだろうというのがこれからの世界の見え方になっている。 わたしのね。
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思想の違う全ての人間から等しく徴収されるのが税金だ。 それらの使いみちは政治的には偏向してはならない。 右側の思想の人間からしたら今回のヒダリガワの連中が暴走したトリエンナーレに、なぜ自分たちのカネを使うのかということになる。
これは 業務上横領だとか背任だとかの動き なのである。 税金を勝手にヒダリガワの主張一辺倒の領域に傾注する理論的で科学的で合理的で機能的で効率的な誰にでもわかる理屈を説明しない限り、大村知事は、この業務上横領か背任に近いことを今回やったことになる。
思想はどうでもいい。 問題はカネだ。 カネの使いみちなのである。 一般の政治家はこの部分の認識が甘すぎる。 特に左の人間はこれら公金を盗んでなんぼという潜在意識で人生を生きてきたので、自己弁護だけで認識が出来ている。
もう、そういうのはやめさせるべきなのだ。 そしてそれをするのが我々のこれからのお仕事の一つなのである。
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トルコのエルドアン大統領が、今行っているクルド掃討作戦とでも言えるものに対してEUが「 占領」 という言葉をこれ以上使うのなら、国内にかくまっていたシリアの難民360万人を順次欧州へ送り出すと反論した。
トルコにはトルコの言い分がある。 そしてEUはこの域内における安定工作においては、言うほどの血を流していないという見え方がある。 厄介ごとを全てトルコに押し付けたという感じ方がトルコの中にはあるだろうと思う。
そうした今までため込んできた国家間におけるエゴが、この最後の局面にいたって、一気に表に出てきていると感じる。 それは消えていくためにのものなのだが、それらを全体構造をこれら地域の人々が理解しているとは思えないので、これから中東における攪拌は、連鎖する形で拡大していくのではないかというのがわたしの見え方になっている。