私はゾンビと歩いた!(1943)なんとも妙ちきりんなタイトルです。ほかにも邦題は「ブードゥリアン」「生と死の間」などと呼ばれたこともあったようですが、原題は「I Walked with a Zombie」なので結構忠実な訳です。RKOのヴァル・リュートン製作ホラーの一本ですが、この作品の評価の高さはハンパない。文芸大作「ジェーン・エア」を意識したとあって、格調高い文芸ドラマが描かれています。最近のゾンビものに見られるゴア、スプラッタ表現は一切ありませんので、そういうゾンビを期待されるご仁には物足りないというか、はっきり云って見当違いでしょうが、あぁ、ゾンビって、こんな風に扱われると・・・と再認識させられるでしょう。