生き物地球大紀行 第3章ボツワナ共和国では春を迎えると何百頭ものシマウマの群れが世界最大の内陸デルタを離れ250キロもの長く厳しい大移動を始める。砂に塩分が含まれる砂漠地帯で、彼らの体が必要としているミネラルを取るためだ。映像制作で表彰された経験を持つベバリー&デレック・ジュベール夫妻によって撮影され、全工程が明らかになった。アラスカ沖合では地球温暖化の犠牲者となっているタイヘイヨウセイウチの痛ましい姿が見られる。海氷と共に何百キロも移動して夏のエサ場へ来ていたのに、海氷の減少に伴ってセイウチの生息数に対して十分な広さの氷がなくなり、この限られた地を巡って争いが起きているのだ。未開拓のアメリカ西部には、プロングホーンがたくさんおり、自由に活発に移動していた。今は200頭あまりの小さな群れが彼らの祖先と同じように、春になると南ワイオミングから北へと移動する。雪線の後退に従って移動が行われるが、人間が住み始めたことで厳しい旅がさらに困難なものになってきている。長さ約12メートル、重さ約20トンのジンベイザメは世界最大級の魚。魚の卵を食べるために移動している彼らの姿をとらえた。