慰安婦とは何者か 昔の映画に見る慰安婦原作が書かれたのは終戦から2、3年後。この映画は20年経てから(1950年に一度映画化された)作られているが、まだまだ当時の雰囲気を覚えている人も健在だった。映画ではあるが、ある程度史実を踏襲しているものと思われる。
例えば、慰安所が憲兵の管理下にあったこと。朝鮮人慰安婦の存在。そして彼女たちを引き連れている淫売屋。「あたし一人で 100人・・・体が持つかな」というセリフ。軍が便宜を図ってくれるので、彼女たちは軍の車両に乗って移動している。軍が公認するまで、この種の女性は自己責任で外地を移動していた。「娘子軍」と呼ばれる人たちである。密航中に船倉で死亡する、あるいは病気の治療を受けられないなどの悲劇も多かった。軍が公認し、便宜を図ってやろうとしたことが正しい選択だったかどうか、今となっては簡単には言えないが、悪い意図から出たものでなかったろう。