ミイラ再生(1932)フランケンシュタインの怪物で有名なボリス・カーロフが、今度はミイラ男(純日本的表現)を演じて話題になったこの作品、近年「ハムナプトラ/失われた砂漠の都(1999)」でリメイクされているので、ストーリーは有名ですね。この映画の10年くらい前にあのツタンカーメン王墓の発掘があり、「王家の呪い」で発掘に関係したものが不遇の死を遂げるという都市伝説が流布された頃だったので、観客にとってはリアルな恐怖感があったと思われます。カーロフのイムホテッップは、ハムナプトラのようなアクションはありませんが、フランケンシュタインの怪物より恐いと云う評判も多く聞かれました。この後ユニバーサルでミイラ映画がシリーズ化されますが、カーロフがミイラ男を演じるのは本作だけです。