恐怖の精神病院(1946)RKOの変態(敬意です)プロデューサー、ヴァル・リュートンが、送り出すサイコ・ホラーの習作。監督は、「大地震(1974)」などの大作でもお馴染みのマーク・ロブソン。主演はフランケンシュタイン(のモンスター)で人気のボリス・カーロフ。昔から精神病院と云うのはシャバと隔絶された恐ろしい場所的偏見に満たされていましたが、特にそこに従事する者は、日常的に患者の人権を無視した行為を・・・と云うステレオタイプの物語は、この作品からの影響と云っていいでしょう。また、終盤“リアルに悪を封じ込める”カタルシスも本作が元祖かも知れません。