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ヒットの訓練(2)

ヒットの簡易訓練(1)

遺体臭捜索基礎強化の2弾目です。

久しぶりの「遺体臭」捜索のための基礎訓練です。設定は単純ですが、遺体臭の意識を強化します。

途中関係ない臭いを少し気にしましたが、臭跡を辿って発見！

かなり無駄な動きがありましたが ようやく臭いの元を辿って発見。 でも、めちゃくちゃブッシュ！

掘った穴を埋め戻して再度捜索させました

約1mほどの深さに埋まった状態のヘルパーの埋没地点を嗅覚で探します。

大吊橋近にある大きな沢に掛かる橋のたもとで、変なところに入り込んだヒット。 「バック！」と後ろに戻そうとしたけれど… 足を踏み外して…落ちた！

対岸に渡ってから、来た道（吊橋）を戻ります。 ヒット、ゾクゾクする高度感と絶景を満喫!? 楽しい！が一番。

長さ約180m、大井川の上流にある吊橋です。 ヒット（私の犬）は2年前に初めて渡りましたが 今回は、得意げに！ 速足で渡るので…　 橋がゆっさゆっさ揺れて…。

だいぶん要領を得てきたとはいえ、慌ただしい気質が…　ちょっとね。 もう少し落ち着いてくれるといいんですが。

ヘルパーの歩いて行った後に残る臭跡を辿って探しますが、風による臭い移動などで時々迷わされます。

まだまだ未熟ですが、ヒットのトレーリング訓練の様子、その１です。

7月20日夕刻、激しく降る雨の中、泥流化した南アルプス三峰川（みぶがわ）上流の様子

バークボックス基礎訓練の4段階です。 犬がボックスの中のヘルパーに近づくために入り口の障害物を押しのけたり、掘り起こしたりする動作を加えたりします。 ヒット、とくに問題なくできました。

ヘルパーさんとのやりとりを十分できなかたので、 今度は私がヘルパーになってヒットを誘います。 じっくりじらして…　しっかり吠えさせました。

捜索犬セミナーでのバークボックス訓練に参加したヒットの様子です。 入り口の障害物（ペットのれん）の中のヘルパーさんのところに入りましたが、直ぐにおもちゃを銜えてしまったために、吠えが続きません。

本来の探すべき人（ヘルパーさん）に「ヒット～」と一声掛けてもらって、ヒットに頭を切り替えてもらいました。 ヒットはすぐ「その気」になって、あっという間にヒットしてくれました。

ＢＯＸに向かったは良かったけれど、やや強めの風で特定できず、「あれ？、あれ～？」という感じで、明確な臭いを見失い、 風上に行って臭いがさらに不明確になって違う臭いを気にしてしまったけれど、ふと「探すんだ」と我に返り(?)、 ちょっと遠回りして、「あ～！、ここだ！」といった感じのヒットでした。

ヒット、今度はＢＯＸです。 が… その臭いは手前の障害物に引っかかり、ヒットはその中に入ってしまいました。 余計な臭いに惑わされましたが、「違う！」で、 我に返った？かのように外に出てきて、臭いが飛んで来るＢＯＸに向かってまっしぐら。 次に続きます。

発見咆哮してご褒美をもらったヒットを引き戻し もう一度、サ・ガ・セ 二度目のヒットです。

ヒットも捜索犬らしいことができるようになってきました。 これからは経験とチエを積み重ね、 さらに「良からぬ事」を学習させないように成長させていきたいと思います。 9月4日の最初は、大きな擬似家屋内の人を探すことをやってみました。 今回、カメラを使った初めてのハイビジョン映像を試みました。時々シャッターも切って少々 煩わしいかも。

ロングリードがからまないように外し、同じ場所に向かってもう一度捜索させて自信をつけさせてやりました。 それでいいんだよ～。

8月28日、捜索犬訓練場で行方不明者を探すための基礎訓練を行ないました。 土管部分から右に向かって弱い気流の流れがあって、犬たちは右域を気にします。 人間と違って犬は視覚で探していません。黄色いフタと材木で囲まれた空間からの臭いとしてとらえているようです。 ヒットも臭いの出処を特定するのにはちょっと時間がかかりましたが、大きな勘違いもなく見つけ出すことができました。

本来の探すべき人（ヘルパーさん）に「ヒット～」と一声掛けてもらって、ヒットに頭を切り替えてもらいました。 ヒットはすぐ「その気」になって、あっという間にヒットしてくれました。

キャンプ2日目、2度目の林道往復から帰ったあとに河原周辺で捜索訓練を行いました。 若いヒットは、隠れている人の臭いよりも先に別の場所にいた人の臭いを見つけて反応（告知）してしまったので、急遽その人を「見つける人に代え」て、達成感を与えてあげることにしました。

臭いを探して遭難者役を探せるようになったヒット。 山奥の流木帯に隠れたヘルパーさんを探すのは初めてです。 さて、ヒットするでしょうか。

チャンスが気にする臭いを探らせますが、急なザレと落ち葉の斜面で自由に移動できるわけではありません。 それでも…　足元が崩れる斜面の中、できるだけチャンスに探らせました。

さらに上部へ移動し、チャンスの反応を見ます。 ごく緩い風が下から吹き上げてくる谷風の状況。 チャンスがその風の中に何かを感じて、高鼻をつかって落ち着かなくなり、咆哮し始めました。 でも、その反応が「何なのか」わかりません。 この場では下のほうからくるであろうことがわかるだけです。 でも、この下からとは限りません。 とはいえ、流れてくる方向に向かうしかありません。

チャンスが前日、安倍川の河原でやたらに臭いを気にしていた山斜面を登り上げ、一休み。 その後、谷側からの風に乗ってくる臭いにチャンスが反応。 さてどうしたものか。

チャンスが急な斜面上部からの臭いを気にするので、しばらくその様子をみていました。 時間的に緩やかな下降気流が生じてる感じでした。 気にして、その臭いを探りたいような仕草（でも凄い傾斜で犬だけが登っていけるような場ではありません）を見せていたため、こちらも確認しないと気が収まらなくなってきました。 明日はこの上か･･･。

大怪我の一歩手前で逃げ切ったチャンスの鼻部分。 安倍川の河原でその鼻に問題がないか、そして捜索意欲に問題ないか･･･ シグマシュードを使って試しました。 シグマシュードは捜索者の擬似臭（今回の場合は亡くなっている人の臭いという設定）のことです。その臭いは僅かで、人が嗅いでもわかりません。その臭いをつけたチューブを隠して、チャンスに探させました。

「もうだめか！」と思ったチャンスのアクシデントも、チャンスの瞬間判断で無事クリア。 とはいえ、精神的な疲れも加わって下山することにしました。 崩れやすい急斜面を下降し、ようやく安倍皮の河原に到着。 いや～何事もなくて本当によかった。

南側の尾根に登り上げるつもりで取り付いた急峻なガレ沢上部。 ホールドになる樹木はあるけれど、チャンスを上げるにはロープが必要となりビレイをとる準備をするが･･･。 地図からの情報を超える急峻さに腹が立って、思わず頭にきてしまいました。 その直後、下に待たせていた（というより登ってこれない状態の）チャンスに向かってアクシデントが･･･。

ガレ場から南側の急斜面中に何本かある支尾根の一つを選んで登り始めました。 しかし･･･ 急峻で崩れやすく、悪い足場に慣れたチャンスでも難儀する登りが続きます。

涸れたガレ場の中に大きな堰堤（砂防ダム）があり、その周辺を捜索しました。チャンスは気になる臭いに動き回りますが切れ落ちたダムに近くて危ない危ない。 気になる臭いは何なのか･･･ どこから来るのか･･･。

ヤバイ下降を終えて沢状に落ち込んだ地形の中に身を委ね、再び尾根に上がる箇所を探しながら移動して行きます。 その間、チャンスには「感じるところがあったら頼むぞ～」の気持ちを伝えながら･･･。

植林帯の急斜面をトラバースして沢の見えるところまで移動。 沢筋に降りられそうなところを探しますが･･･。

標高 565～570m付近にて一休み。 人の手の入った檜の植林帯に古いガラス瓶が落ちていて･･･ チャンスはそれを嬉しそうに･･･

沢筋を気にしながら、チャンスと厳しい急登を続けます。

先にアップした山の捜索の続きです。 急な尾根を下って沢の合流地点に到着、周辺の様子を調べ、チャンスの反応を見ながら再び急峻な小尾根を目指しました。

急な下りは危険が付き物ですが、たくさんの木々が良きホールドになって確保してくれます。 しかし、チャンスは四輪駆動だけで頑張ります。

目的の沢（C地点）までかなり近づきました。 古い作業小屋のあったであろう石積跡地を経て、さらに下り続けました。

急で崩れやすい斜面をC地点の沢に向かって下り続けました。

ルートを探りながらの急で足場の悪い下りが続きます。

B地点から急な尾根に沿って下降していきました 。

４年ほど前の2007年１月31日、チャンスと二人だけの捜索活動を行ったことがありました。 そのときの記憶を動画で綴っていきます。