宮坂さんの報告150225東京都江戸川区北小岩1丁目・東部地区の住民93世帯が、江戸川区の区画整理事業と国のスーパー堤防事業のため、終の棲家と思っていた高齢者も含め、昨年12月までに移転した。なかには行政代執行(強制解体)の恐怖に抗しきれずに立ち退いた人もいる。
だが不可思議なことに、スーパー堤防事業では、国はまず住民に「立ち退いてもらえないでしょうか」と要請をしなければならない。だが誰一人としてそんな要請は受けていない。住民はあくまでも区の区画整理事業で立ち退いたのだ。
つまり、国は何の法的権限もなく事業を推進する。住民は国を訴えた。その初公判の15年2月25日のあとの報告集会で、原告の一人、宮坂健司さんは怒りを露わにした。