17人のアリラン特攻隊員日本軍部は、昭和13年から志願兵を、そして、19年には徴兵令を出した。特攻で戦死したパイロットのうち7人が朝鮮半島出身だった。24万人が日本軍として徴収された。そして、特攻隊員も募集した。しかし、日本人パイロットと同様、見かけは志願制だったが、実は強要だった。これが、当時の軍部トップ官僚の卑怯さである。さらに、軍は、彼らに爆死させながら、遺族に戦死の知らせさせしていない。生きて帰ると約束して戻らなかった崔貞根(高山昇)氏の弟さんが真相求めて来日した。朴東薫(大河正明)は"朝鮮人の肝っ玉を見せてやると出撃し、金尚 弼(結城尚弼)氏は、兄から逃亡を勧められたが"自分が逃げたら祖国は笑われる"と言って出撃した。日本が負ければ祖国は解放されるのにどうして占領国日本の為に死ななくてはならないのか?”と、彼らは自分の心に問い続けた。 知覧から飛び立った特攻兵・光山文博の名が記念碑に刻まれている。実名は、卓庚鉉。彼は貧しい家計を助けるために特攻兵になったのだ。出撃前夜に、特攻隊の世話係をしていた島濱トメさんの前でアリランの歌を歌った。24歳だった。異国で散った青年の魂を故郷に返してあげたいと、女優の黒田さんが彼の記念碑を作って、彼の故郷に送った。だが・・・。 金沢市の大東亜聖戦大碑に、遺族の許可無しに8人の朝鮮人パイロットの名前が刻まれている。この事で遺族が韓国で取調べを受けている。これは、人道に反する。しかも、崔貞根(高山昇)氏は「天皇の為に死ねない!」と言っていた。 梅沢ひでさんは、崔貞根(高山昇)の遺書を代筆する過程で彼の人柄に引かれ、恋に落ち、婚約する。彼女が書いた婚約者の兄に手紙を送ったが、既に他界されていて、その手紙は読まれることは無かったが、その内容には心打たれる大きな愛が感じられる。