秘密結社22改 民衆が無学の200年前から存在したインテリの過激左翼団体 = 秘密結社の支社オーディオブック動画
歴史的文献探索@
『秘密結社』
明治33年(1900年)3月@
フランス哲学博士 フランソワ・リギョール著
(1922年7月26日没)@@
#その22 秘密結社の支社@
【要約】
・秘密結社の支社とは,フリーメーソンの主義理想である社会破壊を,より大胆かつ先鋭的に推し進める役割を持った,フロント組織である。反国家的,反国境主義的,反宗教道徳的,無神論的,唯物主義的,社会革命的,破壊主義的なグローバル組織である。@
・この支社としての秘密結社の領袖及び有力な党員は,皆 フリーメーソンの出身である。喩えて言えば,あたかも大本営としてのフリーメーソンが,各支社を広く世界に差し向けてその尾翼を伸ばそうとするが如きである。
彼らは,現社会の制度を破壊して,その代わりに,自称「平等な社会」,自称「独立した社会」,つまりは,その実権を自分達が独占できるような社会体制を建設しようとする。@
・フリーメーソンの支社の中で主なものを挙げれば,
万国労働者同盟会,
万国共和同盟,
社会党民政による万国同盟,
虚無党,
連合自由言論,
教育同盟会,
宗教同盟,
新イタリア
である。@
・万国労働者同盟会は,労働者の資本家に対する嫉妬や恨み,とりわけフランス革命に端を発している。同会の規則は,後に 共産党宣言を著したマルクスが起草した。@
・虚無党は,社会を構成する万物を悉く破壊するポア思想。
ロシアで出た虚無党婦人は,その父親でさえ敵の手に渡してしまうほどの覚悟を持っている。結婚は妻や母になるためではなく,両親の支配から脱却して,全身を挙げて虚無党に捧げるためである。その持てるすべての力を革命に捧げている。謀反による革命は愉快で仕方がない。@
・教育同盟会の目的は,フリーメーソンの主義思想を弘めることであり,その特殊な教育により国民の良心を徐々に腐食させていくことにある。
教育同盟が教育界の覇者となるときは,天下を撹乱し,世界を撹乱することは容易だ。「教育を矯正するならば,人類を矯正することはたやすい」からだ。@
・新イタリアという組織は,イタリア国の諸政府を破壊するために起こされたもので,その会則にも明記されている。現に,彼らがイタリアで革命を起こし,政体を転覆した。#
#(紹介者注:上記数々の支社の発生や社会運動の疑念
1800年から1900年当時,大多数の庶民は,貧しくて,資産もなく,満足な教育も受けられず,日々,自身の労働力を切り売るしか生きる術がなかった者達であり,他国等に行くこともできず,見聞を広めることもできない,いわば生まれつきの完全土着民であったはずである。交通通信手段もごく限られていた。身の回りのことで精一杯であった。
にもかかわらず,遠い世界中の国の労働者と連繋することを自ら思いついたり,当時としては唯一の心の支えとして機能していたであろう,生まれ育った地域の宗教を頼りとすることも全く捨て去って,むしろこれを敵視・排撃しようとの考えを自発的に持つに至る事態がいかに不自然であるか。
今の社会でさえ,デモの発生には,ジョージ・ソロス等の企画者がいて,多額の資金がデモ参加者に支払われているとささやかれているが,今以上に,前記時代の社会運動は,世界を股にかけたり,少なくとも多種多様な宗教のほか,反宗教の考え方や,無神論等を学んで知っている金持ちが,主導してその配下達に企画させたり,少なくとも,大いに資金**をしたのではないかとの推測は十分に成り立つと思われる。)@@