秘密結社2改 英国ディズレイリやローマ教皇レオ13世も証言。狂気の革命の舞台裏・政治劇場の舞台裏オーディオブック動画@
歴史的文献探索@
『秘密結社』
明治33年(1900年)3月
フランス哲学博士 フランソワ・リギョール著
(1922年7月26日没)@
#その2 秘密結社は存在する@
・偽計や奸策の何たるかを知らず,考えもしない紳士有志は,およそ人は,皆 自分と同じように善意を持っているだろうと推し量ってしまう。そのため,秘密結社・フリーメーソン・イル▲ナティというものが存在して,国家転覆,国民生活の壊滅という大反逆罪の画策を持っていることなどは,念頭にすら浮かんでこない。@
・英国宰相 ディズレイリも警告して曰く,
「今世紀の政府は,秘密結社(フリーメーソン・イル▲ナティ)に最も注目しなければならない。秘密結社は,ただ国家,皇帝,王侯,大臣等に問題が降り掛かるにとどまらず,社会の制度全般を悉く破壊して,遂に何もなくしてしまおうとするのだ。秘密結社は党員を世界の至るところに配備している。しかもその党員は,虐殺・屠殺・殺戮をも意に介さない者どもだ。」と。@
・我々は,往年の稗史(民間伝承の歴史書など)を読むと,かの戦争中の捕虜が,奴隷となって,眼を隠され,若しくは盲目となって牆壁の土台を砕き,石灰を練って,それにより,自ら見ることすらできない建物を建造するために働かされていたことを知る。今や,秘密結社・フリーメーソンの下級党員達の現状を観察すると,全くこれに類似している。まことに憐れむべきことである。@
・現代のローマ教皇 レオ13世曰く,
「一世紀半の間に,秘密結社(フリーメーソン・イル▲ナティ)は一大長足の進歩を遂げた。その豪胆の力とその狡猾な術策を以て,社会のすべての階級を横領・収奪し,現時点の天下国家を隠然として統御する権勢をほしいままにするに至った。」と。@
・秘密結社・フリーメーソンをして,なお一層 有害にしているものは何かというと,それは,彼らフリーメーソン党員の中にもフリーメーソンの真の目的を知らない者が多数を占めている点である。@
・国の政治家は,すべて逐一 秘密結社の黒幕宰相の指導によって左右され,規格されている。
それは,その国民に対する言論,法律や政治行政に関する提案,その吏員の進退を決める投票について彼らのなす賛成・反対,彼らの決議について,である。その最も甚だしきは,彼らの自らの一所見に至るまで,黒幕宰相に規格されているのである。@
・観客の婦人小子が楽屋の真相を知らずして,舞台の演劇だけを観るということになると,美観というものを差し置くことは出来ないから,結局美観だけがまかり通ることになる。秘密結社の内幕を知らない人々もこのようなものである。@/////
(※紹介者注:)
憲政史家倉山満は,以下のブイによれば,左翼系の学者と議論になって言ったことがあるという。曰く,
「あなたは天皇制を打倒せよ,クビを切れと言うが,そんなことをしていったい何の意味があるのですか?」と。また曰く,
「王様を殺して幸せになった国なんかあるのか。一つもないんですよね,実は。そんなやり方ではだめだ。今不満だから ひっくり返えしちゃえ! だなんて,(逆に)ポピュリズムの究極だ,革命っていうのは。」と。
https://www.youtube.com/watch?v=Bbl6m5Y7LRY
(末尾に参照動画を引用します。)
なお,この倉山満と勝谷正彦との対談のブイの中でも,倉山満は,左翼やリベラルの源流,もっと言えばフランス革命の源流は,ルソー流の 自然に帰れ思想であるといい,なおかつ,名君ロシア皇帝を倒したロシア革命は,名君ルイ16世を倒したフランス革命の単なる焼き直し版にすぎないという。
そして倉山満が,勝谷の「ルソーは,スーパーフリー・セックス主義者」といった趣旨の言葉を受けて曰く,「ルソーは,結婚制度どころか 普通の恋愛すらも否定していますよね( =やりたい放題ですよね)」などと言い放ったのは,フランソワ・リギョール博士の本書の考えと完全に軌を一にしている( 本書で言うところの,「禽獣的自由に帰れ」「天性自然の太古に復帰せよ。 」「所有権制度等を基礎として構築された既存の伝統秩序を破壊し尽くし,太古の大自然の状態にリセットせよ。」がそれである。)。
フランソワ・リギョール博士は,本書において,秘密結社は,唯物主義に加えて,ルソーの思想をもその大きな柱としているとする中,唯物主義に対しても,ルソー思想に対しても徹底的に批判を加えている。@@